- 藤田 一穂
看護
令和4年度入学
私は、中学生の時、体が思うように動かなかったり、人間関係がうまくいかなかったりで、身体的にも精神的にも苦しい時期があり、地域の総合病院に通院していました。そんな時、病院での検査の合間に看護師さんが私の隣に座って、優しく笑顔で話しかけてくれました。看護師の方にとっては何気ない行動だったのかもしれませんが、私はそれがとても嬉しくて、今でも記憶に残っています。優しく声をかけてくれること、気持ちに共感し寄り添ってくれることが、こんなにも気持ちが安らぐことなのかと感動しました。この時の経験は、私が看護師を目指すきっかけにもなっています。
今まで2回実習に行き、実際に患者さんと関わりました。病気を治そうと頑張って治療に取り組んでいる人や、余命宣告をされ「もう、そんな長く生きてもなあ」とおっしゃる人など、当たり前ですが疾患に対する考え方は患者さんによって様々でした。コミュニケーションをとるたびに「こういう時、この患者さんにはなんて声をかけるのが一番いいんだろう」と悩んでしまい、自分の知識の無さや患者さんの気持ちに「寄り添う」ことの難しさを痛感してしまいます。
私も、中学生の時に優しく声をかけてくれた看護師さんのように、患者さんの気持ちに共感し「寄り添う」ことができるような看護師になりたいです。その為にもこれから出会うすべての患者さんとの関わりを大切にし、理想とする看護師像に少しでも近づけるよう、日々努力していきたいと思います。
2024年6月