- 古河 梨沙
鍼灸
令和5年度 鍼灸学科1部入学
私は、20代で異業種から転身、未経験でエステサロンに就職し、美容に関することを現場で学びました。しかし、いくら実践を積んでも、美容学校出身のエステティシャンが対応したお客様へ自分が対応する時には、いつも引け目を感じ、お客様が不快に思っていないか不安に感じていました。そんな時、「あなたの手が好き」とお客様に言ってもらえたことで、少しずつ自信を持てるようになりました。
40歳の節目を迎え、「本当にやりがいを感じられるこの仕事をこのままずっとやり続けたい。そのために基礎をしっかり学校で学び、自身の体力の衰え関係なく生涯にわたって患者の方の治療ができる鍼灸師になりたい。」と強く願うようになりました。
家族の支えもあり、諦めかけていた夢を叶えるために四国医療専門学校への入学を決意しました。仕事や育児をしながらの勉強は大変なこともありますが、学生生活はどこか懐かしく、またひとまわりほど歳の離れたクラスメイトがいるというのも新鮮で楽しいです。
卒業後に「お互いの治療を受ける」という新しい目標もできました。必ず鍼灸師になって「この手から伝わるコトがある。この手で伝えられるコトがある」を信念に、私は生涯現役を目指します。
2023年7月