- 多田 安李
看護
令和3年度入学
入学してしばらくの間は、学ぶことがたくさんあり過ぎて本当に大変だと感じていました。解剖生理学や薬理学の授業は苦手意識もあってとても時間がかかりました。しかし、テストで欠点をとる訳にもいかないし、今学んでいることの先に将来の患者さんがいると思うと手を抜くわけにはいきません。気持ちが折れそうになった時は、看護師を目指すきっかけになった出来事を思い出して頑張りました。
私が看護師になると決意したのは、ずいぶん前に受けた、ある手術がきっかけでした。術後泣いていた私に、看護師さんから何気なく「泣くほど痛かったん?」と声を掛けられました。看護師さんにとっては何気ない一言だったのかもしれませんが、当時の私には、きつい言葉だと感じてしまいました。「看護師の一言は痛みや辛さを感じている人の心にこんなにも残酷に突き刺さるんだ。」と思いました。もし、自分だったら、痛さや辛さに寄り添った対応をしたいとその時強く思いました。そして、その時、将来は看護師になると決めました。
1・2年次の実習では、看護師にとって、コミュニケーションのスキルが患者様との関係性にとても影響すると改めて感じました。
あと数ヶ月で領域別実習に出ます。これからの領域別実習で受け持たせていただく患者様と、どんなかかわりができるか、自分がこれまで感じたことや学んだことをしっかりと振り返り臨みたいと思います。たくさんの患者様と出会え、関われることが楽しみです。
クラスメイトと励まし合って充実した実習にしたいと思います。
2023年6月