- 天羽 良輔
平成30年度 鍼灸マッサージ学科卒業
コンディショニング ヴィレッジ (ヘルスプロモート株式会社) 勤務
私は選手としてコンディショニングマッサージや鍼を幾度となく受け続けてきました。それぞれのチームでそれぞれのトレーナーと出会いましたが、皆晴らしい技術と人格の持ち主でした。治療家になってみて、改めて当時のトレーナーへの感謝の気持ちが増したとともに10年間の現役生活を大きな怪我なく闘い続けることができたのも優秀なトレーナーの鍼治療やマッサージがあったからだなと今では強く感じます。
現在はコンディショニング ヴィレッジにて、四国医療専門学校の先輩である田幸正旬先生に学びつつ、患者さんの症状や状態に応じた治療とコアパワーヨガ(CPY)を用いた運動療法を行っています。また機能改善ヨガクラスや育成年代の小学生に向けたサッカークラスも行っています。
日々多くの患者さんと接する中で、いかに痛みを取り除いていくかといったところがやはり私達の職種には求められていると感じますが、運動器疾患においては主訴の部位にアプローチするだけだと、元の生活を送る中で同じような症状を繰り返してしまう方が多く存在します。まずは学校で学ぶ身体の基礎の理解がとても大切なうえで、根本的な原因である姿勢や動作を改善させ治療効果を高めていくためには知識を常にアップデートしながら応用し、本質を見極め実践し続ける必要があります。
「木を見ず森を見る」という、全体像を見る目を持つことは全ての治療家やトレーナーにとって必要不可欠な要素だと思いますが、学生の頃からそのような意識や習慣を持つことは非常に大切ですね。そして様々な経験のもとに自信を積み上げ、自分にしかできないオリジナルの形を手にすることで、より活躍の場が広がっていくのではないでしょうか。私自身、治療にしてもトレーニングにしても、まだまだ学びには終わりがないことを日々痛感しています。今の自分に出来ることは限られてはいますが、自分のできることをできる範囲で、全力で取り組むことで新たな扉を開き続けて行きたいと思っています。
「知って終わりではない、できて終わりでもない。目の前の患者を改善させて初めてゴールである。」
自分の全てを築いてくれたサッカー界には、自分らしく色々な形で恩返しができればと思っています。
「コンディショニング ヴィレッジ」
2021年3月