- 原 克子
平成29年度 鍼灸学科1部卒業
たんぽぽ助産院 院内鍼灸室 tette 勤務
平成24年に四国医療専門学校鍼灸学科に飛び込んだことをきっかけに、私の人生は大きく動き出したと思っています。
不妊だったのに43歳という高齢で自然妊娠できたのも鍼灸治療の賜物、逆子も鍼灸治療で改善。予定日超過を産婦人科医から予言されるも、これもまた鍼灸治療のお陰で予定日2日前に自然分娩できました。こうした経験から、私はすっかり、鍼灸に魅了されていきます。
子育てしながらの勉強は、正直とても過酷でした。妊娠~出産~母乳育児は、想像以上に体を酷使します。記憶力は悪くなり、集中力もありません。睡眠時間は毎日2~3時間程度しかなく、机に向かったとたん眠ってしまっていることも頻繁でした。
何度も挫折しそうになりますが、そのたびにタイミングよく家族が病気やケガをし、その時に何もできない不甲斐無さからまた奮起しました。先生方には、鍼灸治療をしていただいたり、励ましも沢山いただいたりしました。クラスメイト、家族にも支えられ、最後まで走りぬくことができたのです。
現在は、倉敷市の「たんぽぽ助産院 院内鍼灸室 tette」にて、妊娠~授乳期の女性、小児を中心に施術を行っています。
いっこうに陣痛の来る気配のなかったお母様が、鍼灸施術を行った翌日に無事に出産された時など、とてもやりがいを感じます。
妊娠、出産、子育て期に、女性は心も体も、とんでもなく大きな変化をしますので、たくさんの不調を抱える方が多くいらっしゃいます。
心のケアに一番注意しながら施術するように心がけていますが、そんな時に、学生中の実体験が役に立つことが多くありますので、苦労した甲斐があったな、人生に無駄は無いなと思います。
また、新生児や乳幼児はとても可愛くて、こちらが癒されながら仕事させていただいています。
2019年10月