授業訪問「臨床看護総論」
看護
2024年6月20日(木)
今回は、看護学科2年生「臨床看護総論」を紹介します。
2年生前期に実施するこの授業の中に、「化学療法を受ける対象者への看護:抗がん剤曝露(ばくろ)予防演習(担当:小槌教員)」があります。臨地実習では経験できない内容のため、学内で少しでも経験できるように、カリキュラムに組み込んでいます。
学習目標は、「1.抗がん剤曝露における基礎的知識が理解できる」「2.血管外漏出時における曝露予防策が実施できる」としており、化学療法の目的や副作用の講義の後、卵巣がんの患者を想定し、抗がん剤曝露予防(個人防護服の着脱)・抗がん剤投与ルートの抜去 ・抗がん薬のついた衣類の交換 ・抗がん剤曝露後の対応(上肢挙上、冷罨法)を実際に演習します。
2年生になると、専門性の高い内容の講義も多くなります。学生は個人防護服の着用や注射針の取り扱い、患者の観察等について複数の技術を実施しなければならないため、「難しい」と手間取ることも多くありました。担当教員から具体的に指導を受けながら、多くの内容を学べたようです。
患者の安全、医療者の安全を守るために、どのように対応することが望ましいのか、今回学んだ視点を現場で活かせるように育ってほしいと思います。