授業訪問「もぐさ(艾)の製造に関する講演」
今回は鍼灸マッサージ・鍼灸学科1年生を対象とした「もぐさの製造に関する講演」を訪問しました!
もぐさの製造についてご講演いただいたのは、亀屋佐京商店の松浦さんです。
亀屋佐京商店は、お灸に使用する「もぐさ」の原料であるヨモギの名産地である滋賀県の伊吹山にて寛文元年(1661)に創業された老舗中の老舗、もぐさ一筋300年以上を誇ります。
本校の図書館には亀屋佐京商店の長い長い商いの歴史を知ることができる「木曽海街道六拾九次之内 柏原」が展示されています。
では早速訪問してみましょう!
もぐさがどのように作られているのかというお話をみんな真剣に聞いているようです。
実際にもぐさの材料のヨモギを触ってみたり、ヨモギを手に取り擦り合わせてもぐさになる工程を実際に体験したりと楽しみながら参加していました。
お灸をする際に私たちが当たり前のように使用しているもぐさが、 どのように作られているかを知ることは、鍼灸師の教養としてとても大切なことです。
実際に乾燥させたヨモギ、すり鉢、すりこ木、ざる、新聞紙を用意して、もぐさ作り体験をしました。
この日使用したのは、4月の「新入生研修 ~香川の文化を学ぼう~」の際に、金刀比羅宮の裏参道を登って収集したヨモギを乾燥させたものなんですよ。
各班5〜6人に分かれて、茎を取り除いたヨモギの葉っぱのみをすり鉢に入れ、ヨモギの葉っぱを擦り潰した後ざるを使って不純物を取り除くという工程を何度も繰り返し、きれいなもぐさを作っていました。
すごい体力を使うようで、「腕がぱんぱんになった。」と言っている学生が大勢いました。
この授業を通じてお灸についての理解が深まり、今まで以上にお灸が楽しくなるのではないでしょうか。
自分の理想とするきゅう師になれるように、お灸の授業を楽しみながら頑張って欲しいと思います。