授業訪問「学内臨床実習」
鍼灸マッサージ学科・鍼灸学科3年生「学内臨床実習」の授業を紹介します!
この授業では、学内の附属鍼灸治療院にて実際の患者様に対して医療面接から施術までの実習を行ないます。この授業の目的は、現代医学や東洋医学の診断法を理解し知識や技術を身に付け、施術に関する知識と基本的な技術を習得し、臨床の場において安全にはり・きゅう・あんまマッサージ指圧施術ができるようになることです。
この学内臨床実習は4月から始まりますが、最初の2か月間は学生同士が施術者役・患者役のペアとなって行ないます。この2か月の間に、実際の臨床現場でよくみられる疾患を想定した模擬症例を用いて実習を行なっています。
施術者役の学生は、患者の状態を確認するための医療面接、医療面接から考えられる疾患を推定するための徒手検査、また東洋医学的に身体の状態を把握するために脈や舌、腹部の状態を確認する身体診察を行ないます。
現代医学的・東洋医学的な観点から患者様を総合的に分析し病態を把握することで、より効果的な治療方針を導き出すことができます。
この一連の流れは施術を行うにあたって非常に大切なプロセスであるため、教員の指導にも自然と熱が入ります。
医療面接から施術に至るまでの流れを実際に臨床の場で経験するのは、どの学生もこの実習が初めてです。患者様への対応、施術準備、治療方針の決定などに戸惑いながらも、1・2年生の間に積み上げてきた知識・技術を活用しながら取り組んでいます。
教員からの指導にしっかりと耳を傾け、座学で習った知識や技術を【臨床で使える知識・技術】に変換し、少しでも患者様のためになる施術ができるよう真剣に取り組んでいます。
まだまだ始まったばかりで緊張していたり、不安な表情の学生が多いですが、これを乗り越え、しっかり患者様と向き合うことで【鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師】として一層成長していくことができることでしょう。
協力患者様へ施術を行う実習が6月からスタートします。その時に落ち着いて臨めるように、この2か月間を実りあるものとしていきましょう。
教員一同、全力で指導・応援していきます!