授業訪問「作業療法技術論 ハンドセラピー」
作業
2021年7月20日(火)
作業療法学科3年生を対象とした授業「作業療法技術論 ハンドセラピー」を紹介します!
“ハンドセラピー”とは、疾患あるいは交通事故等によって障害された指や手首の機能の回復を図る治療法で、作業療法の中で臨床能力・技術力が必要とされる領域です
この授業の担当は、作業療法学科専任教員の西井先生です
西井先生は、臨床1年目からハンドセラピーの技術を学び、多くの患者様に対し高い実績を残しており、いわば、“プロ中のプロ”です
ハンドセラピーでは、筋肉の腱損傷・関節変形・神経損傷による後遺症に合わせ、種々の装具(スプリント)を作成し治療にあたります
今回は、手首を固定し各指を機能的肢位に置くための装具(カックアップスプリント)と後遺症により指が固くなり固まってしまった関節を徐々に伸ばすための装具(ジョイントジャック)を作成しました
西井先生による講義とデモンストレーションが終わった後、演習スタート!!
学生同士で手掌や手指、前腕部の採寸を行い、ポリキャスト(スプリントを作るための素材)を整形していきます!
ポリキャストは、特殊な素材でできており、お湯につけると柔らかくなり、形を自由に変えることができ、冷えると固まります。
その為、何度でも形成し直すことができ、患者様のニーズに合ったオーダーメイドの装具(スプリント)を提供することができます
学生は授業内で製作した装具を提出し、西井先生の厳しいチェックを受け、微調整をしながら完成させていきます。
西井先生によると、“まだまだですね・・・”
3年生は9月以降、本格的な評価・臨床実習がスタートします!
学校で学んだことを活かしながら、臨床現場で得られる経験を糧に、更なる成長を期待しています