授業訪問「実践はりきゅう実技Ⅵ」
今回は、鍼灸マッサージ学科3年生「実践はりきゅう実技Ⅵ」の授業を紹介します!!
担当教員は堤野先生です。
「実践はりきゅう実技Ⅵ」では3年生までに習った鍼の知識や技術を応用し、学生同士がペアになり、実際に患者さんを治療するように実践形式にて経絡治療(東洋医学的な施術方法)を学びます。
ではさっそく授業を見学してみましょう!
まずは患者さんの身体が今どういった状態なのか確認するため医療面接(主訴,現病歴,既往歴,家族歴などを患者に尋ねて情報を得るもの)をしていますね
気になる症状はないか、食事や水分の摂取量と頻度はどうかなど、様々な質問をしています。
患者さんが訴える身体の状態は千差万別です。
あらゆる状況に対応できるように、毎回ペアを変えながら、いろいろな身体の状態を把握できるよう練習しています。
続いては触診です。
触診では、脈やお腹、舌など様々な部位の状態を確認し、より深く患者さんの身体の状態を把握していきます。
指に触れる脈の微妙な違い、お腹の硬さやふくらみなどのサインを見逃さないようにしています
こういったサインを取り間違えてしまうと間違った治療法を選択してしまうため、そうならないように真剣に、集中して取り組んでいます。
脈の微妙な違いなど正しく認識できているかどうか分からない場合には、先生にチェックしてもらい、答え合わせをします。
わからない事はそのままにせず、すぐに確認することは大切ですね!
次に、医療面接や触診で得られた情報を基に、東洋医学的に身体が今どういった状態にあるのかを分類し、その状態に適したツボに鍼を打ち、整えていきます
鍼の打ち方や向き、深さなどが適切でなければ効果を出すことができないため、先生も熱心に指導しています!
鍼の効果をしっかりと引き出すため15分程そのまま置いておきます。
このことを置鍼と言います。 その時間を使って「痛くなく鍼を打つため」の技術ができているかどうかの確認をします。
先生を囲み輪になって、自分の足に鍼を打っています。
細かな確認と改善は上達するためにとても大事ですね!
次に仰向けでお腹、手足に鍼を打っていきます。
打ち方がわからない時は、先生にお手本を見せてもらいましょう!
最後に肩に鍼を打ち、仕上げをしたら今日の授業は終わりです。
学生の皆さんの真剣な表情、時には笑顔を交えながら真摯に相手に向き合う姿を見ることができた授業訪問になりました
今年もあと少し、2月にある国家試験も目前に迫っています!!
体調を崩さず、万全の状態で臨んでいきましょう!
教員一同、全力で応援しています