授業訪問「基礎あん摩マッサージ指圧実技Ⅰ」
今回は、鍼灸マッサージ学科1年生「基礎あん摩マッサージ指圧実技Ⅰ」の授業を紹介します!
担当教員は大麻先生です。
この授業は、あん摩マッサージ指圧師としての基礎を作るものでとても重要で、1年次にはあん摩、マッサージの基礎を重点に行ないます。
4月に入学して4か月・・・あん摩の基本手技をしっかり練習して、身体各部位の施術に進んでいます
授業訪問の前に、まずは「あん摩」「マッサージ」「指圧」の違いを紹介します。あん摩は古代中国で誕生し、日本に渡来したもので、「按摩」と書きます。「按」は「おさえること」、「摩」は「なでること」を意味し、東洋医学の基本理念である「虚実(きょじつ)」という概念に応じた使い分けを行い、気血の流れをよくして病気を治癒に導く施術方法です。 マッサージはヨーロッパで生まれ、明治以降に日本に持ち込まれた施術方法です。同じく手を使って施術をしますが、あん摩・指圧は衣服の上から、筋肉やツボに対して手技を行い、筋肉の疲労回復や自律神経の改善を目的とするのに対し、マッサージは皮膚に直接オイルなどを塗り、リンパや血液の循環改善などを目的に行う手技です。 また、指圧は古法あん摩、導引、柔道の活法を合わせてできたもので、一点圧「押す」を主体とした独特の施術方法です。大正時代にアメリカの整体療術の理論と手法を取り入れて体系化され、英語で「SHIATSU」と呼ばれるほど、海外での認知度も高いものになっています。 基本手技をしっかり身に付け、上手に、楽に施術ができるよう、身体の使い方を学んでいます。すべては患者さんのニーズにあった施術、そして治療ができるようになるためです
それでは、授業風景を見に行ってみましょう!!
授業の始めには今日行われる内容について説明をしています。
授業の内容を最初に伝えることで学生の取り組み方も変わってきますね
次に先生の実演です、今日は「腰部のあん摩」ですね。
「モデルさんになってくれる人は!?」「はい」「は~い!」
誰がモデルになるのか競った結果・・・ 勝利したのは元気一杯のTさん!よかったですね!
先生は指標となる骨、筋肉、合わせて経穴(ツボ)の説明も入れながら、手技を行うライン、ポイントをわかりやすく教えています
「ちょっとやってみたい人はいますか!?」と先生がたずねると学生が手を挙げました
今度はNさん! Oさん!
「ここは、この位置に構えて、こう揉んでいくと良いですよ」
「肘と肩は、こう動かします。そうすると手が良く動き、楽でしょう!?揉捏の効果も上がりますね」
先生と学生の「違い」はどこか・・・皆で見る、比べて見る、また皆からも教えてもらう、それに対して先生がアドバイスしています、とても貴重な体験ですね
実際に圧をどれくらい入れるといいのか、場所によって刺激の強弱はどうなのかなど、いわゆる「コツ」を 学ぶことができるからです
続いて学生同士で練習をします。身体の使い方、揉み方、リズム取りなど難しそうでしたが、真剣に取り組んでいました
ここでも先生が回って、一人一人にお手本を見せて教えていました
実技では毎回「ペア」が変わります。また、授業時間内でもローテーションをしながら色々な人の身体を触れて練習しているそうです。骨格や体格、筋肉の付き方などもそれぞれ違うのでいい勉強になりそうですね
また、手技の感想をお互いにコメントしていました。これも分かりやすく伝える、心を込めるなど「コミュニケーション力の向上」に役立っているそうです。学生も人が変わるたびに「お願いします」「ありがとうございました」と笑顔で挨拶、気持ちがいいですね!
授業も進む中、おや!? なんだか受け手の学生は気持ちよさそうにしています。
眠たくなりそうですが・・・寝てないよね!?
これも手技の効果でしょう!
先生と学生、学生同士のコミュニケーションが多く取れていて、真剣に授業に取り組む姿や所々に笑顔が見られる楽しい授業でした!
3年間は長いようで短い・・・あっという間かもしれません
クラスメイトの皆さんと切磋琢磨しながら、たくさんの知識と技術を身に付けて頑張ってくださいね
皆さんの成長を楽しみにしています!