大島青松園を訪問!ハンセン病の歴史と倫理問題を学ぶ施設見学
看護
2022年7月12日(火)・9月21日(水)
7月12日と9月21日の2日間、看護学科2年生が2グループに分かれて、大島青松園を訪問し施設見学を行ないました!
香川県高松市にある大島青松園は、全国に13ある国立ハンセン病療養所の一つです。
当日は、高松港から乗船し、30分程で大島港に到着しました。
大島青松園のその名の通り園内には青い松が茂り、また盲導鈴(もうどうれい:誘導チャイム)からは乙女の祈り、ふるさとが聞こえてきました。
まず社会交流館では、らい菌に有効な薬物である「プロミン」による治療、らい予防法のもとでの過酷な生活環境などハンセン病についての説明を学芸員から受けました。
次に園内では解剖台・防空壕などを見学することができました。
看護師長の講演では、ハンセン病問題・看護部の現状・倫理的問題について伺いました。
また、俳優の石井正則氏制作の「人間をすてた島」、自治会のNさんの生涯を描いた「長生きしてよかった」を視聴しました。
その後、納骨堂やモニュメント「風の舞」の見学を行いました。
このモニュメントは、ハンセン病の苦しみや悲しみを後世に伝えるために約1000人のボランティアの協力で造られました。
今回の訪問は、学生にとって感慨深い経験になりました。
またこの経験は、病気に対し正しい知識をもって対応すること、人として尊厳をもって対応すること、倫理的問題に対しみんなで議論しながら考えることの大切さを改めて考えさせられるきっかけになりました!