OSCE(客観的臨床能力評価)
「OSCE(Objective Structured Clinical Examination)」とは、客観的臨床能力評価のことで、4月から始まる臨床実習に向けて、2年生を対象に実施します。
「OSCE」では、2年生が今までに学んできた知識や技術が、臨床の場で必要とされる形で身についているかどうかを審査します。
審査の内容は3つあります。
まず一つ目は「医療面接」。
会話を通じて、病気や怪我の情報収集や患者さんとの信頼関係を築くことを目的とします。
「医療面接」では、コミュニケーション力が問われます。
次に「徒手検査」。
病気や怪我の原因がどこにあるのかを推測するために行います。
的確な治療を行うためにはとても大切な技術です。
最後は「はり・きゅう施術」。
ツボや筋肉に対して施術を行ないます。
安全かつ効果的な施術を行なうには日々練習が必要です。
どれも簡単な審査ではありません。
この3つの審査をクリアするためには、2年間で学んできた知識と技術を総動員する必要があります。
そのため授業中や放課後の練習に真剣に取り組んでいました。
始めの頃はおぼつかない様子でしたが、練習を重ねるごとに苦手な部分の修正ができていました。
皆さん上達するのが早かったです 学生は仮定された疾患毎に各ブースに分かれて、審査に臨みます。
はじめに、医療面接と徒手検査で模擬患者の病態を推測していきます。
医療面接の場では、患者さんが話しやすい雰囲気がつくれているでしょうか。
病態が推測できたら、治療対象の筋肉やツボに対してはり・きゅうを施術していきます。
審査後はすぐに担当教員からフィードバックを受け、反省点や改善点を学び、4月からの臨床実習に備えます。
「OSCE」という一つの山場を乗り越えたためか、学生は審査を終えるとやりきったと笑顔を見せていました。
施術を一連の流れで行うことは学生にとって、とても意義ある学びだったと思います。
臨床実習では、この「OSCE」とは異なり実際の患者さんに対して治療を行うため、緊張は比べものになりません。
さらに知識と技術を身に付け、自信をもって臨床実習に挑んでもらいたいと思います。
一緒頑張りましょう!