特別授業「我慢しない痛みの治療へ 鍼灸治療の役割」
鍼灸
2023年2月12日(日)
美術館診療所(高松市香西東町)院長の瀬尾憲正先生を講師にお迎えして、鍼灸マッサージ学科・鍼灸学科2年生を対象に特別授業を行いました。
瀬尾先生は診療所で、ペインクリニック整形外科、訪問診療を担当されており、ご専門は「痛み」の研究、蘇生学、麻酔薬の中枢神経作用、周術期肺塞栓症で、災害医学、国際災害援助の実績も多くお持ちです。
今回は「痛み」について、さまざまな角度から詳しくお話いただき、自治医科大学での鍼診療や鍼基礎研究についてもご紹介頂きました。
また、鍼灸の治効機序や痛みに対する鍼灸治療の実際と、2023年2月7日の医学誌で、中国上海中医薬大学が発表した「パーキンソン病の薬物治療に電気鍼の追加が有効」についても、私共や学生さんが興味を持てるようにお話してくださいました。
瀬尾先生のペインクリニックは、原因不明の疼痛や難治性疼痛など「痛み それ自体」を治療対象としています。
このような外来診療に加えて、在宅でのターミナルケアや看取りまでを看護師、理学療法士、薬剤師などのチーム医療(ケア)で行っています。
「医療に携わる時の心構え」・・・、Cure(癒す)・支える医療については、授業のはじめとおわりに2回メッセージされました。
瀬尾先生が一番伝えたかったのはこれですね。
貴重なお話をありがとうございました!