学生日本一に輝く!第1回あん摩マッサージ指圧甲子園
大宮呉竹医療専門学校(さいたま市)を会場に、第3回全国あん摩マッサージ指圧コンテスト2024が開催されました。主催は一般社団法人一枝のゆめ財団と社会福祉法人日本視覚障害者団体連合で共同開催です。今回は、第3回あん摩マッサージ指圧コンテスト(一般部門)に加え、第1回あん摩マッサージ指圧甲子園(学生部門)が設けられました。
本校からは鍼灸マッサージ学科3年生を代表して、飯間彩香さんが選手として出場し、なんと!「最優秀賞」を受賞し、学生日本一に輝きました。おめでとうございます!
また、優秀賞には東海医療学園専門学校(静岡県)の金丸育史さん、国立大学法人筑波技術大学(東京都)の田辺 凪さんが輝きました。おめでとうございます!
学生の部の競技内容は背腰部の施術で、指定された筋の触察を含めて15分。これが2回行われます。実際に施術を受けて、各基本手技や施術経路、適切な力加減などをみる審査員と、選手の姿勢や重心移動、時間配分、施術中のコミュニケーションなどをみる審査員で評価されます。審査中は、審査員以外にも来賓の皆さまや主催者さま、運営委員の方々も審査を見守っていたようです。
このように、全国の養成施設(専門学校)、視覚支援学校等から国家資格の「あん摩マッサージ指圧師」、「はり師」、「きゅう師」を目指す学生が集まり、多くのプロ審査員(有資格者)から、技術力とコミュニケーション能力を評価いただけることは大変貴重です。学生同士も審査が終わってからは、実技交流の時間も設けていただき、それぞれが学校で習ったあん摩マッサージ指圧をしたり、してもらったり、と若いエネルギーが湧いて、大変な盛り上がりを見せていました。
そして、第3回全国あん摩マッサージ指圧コンテスト(一般部門)には、本校から副学校長の大麻陽子教員が選手として参加し、優秀賞を受賞しました。おめでとうございます!
また、一般部門の最優秀賞は金山敏治先生(広島県)、優秀賞は、山口晋介先生(静岡県)でした。おめでとうございます!
学生部門も一般部門も主催者さまから詳細な審査結果を送っていただきましたので、今後の実技教育にも役立てていきたいと思います。
大会主催者さまの一般社団法人一枝のゆめ財団 理事長の矢野忠先生は、「近年の人口、社会構造の変容により、ストレス病やうつなど心の病が増え、疾病構造の中心になりつつある。すなわち組織や器官の病変から人そのものが病む病態が増えてきた。このような病態には何より未病治が重要であり、それには心身への包括的アプローチを行う手技療法が最適です。」とおっしゃっています。本療法は自然治癒力を治効原理とし、心身全体を良い状態に誘導する、やさしい医療です。そのことを今、多くの皆さまが認識し、手による療法に興味を示してくれています。それだけにプロフェッショナルとしての技能と施術者の対応が求められると思います。
私たち、あん摩マッサージ指圧師(学生含め)は、あん摩マッサージ指圧のすばらしさを社会にアピールするとともに、自らもプロ意識と職業に誇りを持ち続け、活動してまいりましょう。そのような点からも、あん摩マッサージ指圧師を目指す若い学生皆さんのコンテストが開催された意義は大きいと思います。
今回、学生と教員のダブル受賞に当たっては多くの皆さまに喜んでいただきました。また、コンテストに向けては、一緒にお稽古してきた学生の皆さん、受け手になってくれた教員の皆さん、アドバイスをくれた卒業生・・・皆さんのご協力があっての受賞です。
本当にありがとうございました。