4年生が合同で多職種連携授業を実施!患者の退院支援をテーマに学びを深める
理学療法学科・作業療法学科・看護学科の4年生を対象に多職種連携についての合同授業を行ないました。多職種連携とは、医療現場などにおいて医師や看護師、理学療法士、作業療法士など、様々な職種の医療従事者が、共通の目標に対してそれぞれの専門性を生かし連携することをいいます。
多職種連携教育として、本校の理学療法学科・作業療法学科・看護学科では1年生から学年ごとに多職種連携合同授業を行っています。各学年での学科間の交流はもちろん、それぞれの専門性を認識し、専門職業人としての意識をお互いに高め合っています。
今回のグループワークは、脳梗塞の患者の方に対する退院カンファレンスがテーマです。
それぞれの学生がお互いの専門性を意識しながら、患者の「自宅に帰りたい」という思いを叶えるために、入院中から必要な支援について話し合いを深めていました。
理学療法学科・作業療法学科には、福祉住環境コーディネーター資格をもつ学生もいるため、住宅環境を細かくチェックし、退院後に必要な手すりやベッド・段差・トイレまでの導線など具体的な支援について話し合っていました。
看護学科の学生は、内服薬の副作用・脱水予防のための水分摂取を促す働きかけなど疾患に注目した話し合いを行っていました。3年生の時も脳梗塞の患者を想定して多職種連携学習を行いましたが、3年生の時には出てこなかった個別性にあった支援について話し合いができていました。学生の成長を感じ感動しました。
最後に、看護師や医師、MSW(ソーシャルワーカー)、薬剤師、理学療法士、作業療法士、家族、患者役に分かれ退院後の必要な支援について退院カンファレンスを行いました。「家に帰ったらトイレで排泄したい」「妻に負担はかけたくない」という患者の思いに寄り添うべく、30分と予定していたカンファレンス時間では足りず終了後に廊下で話し合いをしている学生たちも見られました。