国立療養所大島青松園を訪問!ハンセン病の歴史と現状を学ぶ貴重な体験
看護
2024年5月27日(月)・30日(木)
毎年、看護学科2年生は、国立療養所大島青松園に施設見学に行っています。
学生は、予備知識として「正しい知識や科学的根拠がないばかりに、ハンセン病患者は偏見や差別に苦しんで生きてきたこと」を学習し、施設見学の準備として5月21日に発表を行いました。
5月27日、5月30日には、2班に分れて大島青松園へ施設見学に行きました。
最初に施設職員の方からの挨拶を受け、その後は社会交流会館で学芸員からハンセン病について詳しく説明を受けました。未だ残るハンセン病に対する偏見・差別、ハンセン病回復者が後遺症に苦しんでいる実態について展示物を通じ学びました。
次に大島会館にて、看護部の方から現在の入所者の平均年齢(87歳)や療養者の人数(29名)についての説明を受けました。そして、紙芝居の読み聞かせからハンセン病の歴史的な出来事を学びました。次に整形外科医の先生から後遺症について説明を受け、義肢装具士の方からは後遺症による生活上の不便さをカバーする方法について教えていただきました。
最後に、学生たちは納骨堂で黙祷を捧げ、亡くなった方々が安らかに大島でお過ごしになることを願いました。島内には亡くなった後、風に乗り魂が自由になってほしいという「風の舞」というモニュメントがあります。
「ハンセン病についての勉強会をしていたから、説明を受けてより深く大島青松園の出来事が分かった。」と学生が話していたのが印象的でした。
このような悲しい歴史を繰り返さないためにも、正しい知識を身に着けるための学習を継続して行っていきましょう。