看護2年生が大島青松園を訪問!ハンセン病の歴史と現在を学ぶ貴重な体験
5月末に実施された施設見学前の勉強会を経て、6月1日と8日の2日間、看護学科2年生が2グループに分かれて国立療養所 大島青松園を訪問しました。香川県高松市にある大島青松園は、全国に13ある国立ハンセン病療養所の一つです。
はじめに施設の職員の方からのご挨拶を受けた後、社会交流会館でハンセン病の歴史や病気について、今も尚残るハンセン病に対する偏見や差別、またハンセン病回復者が後遺症に苦しんでいることなどを学芸員の方から説明いただきながら展示物を拝見しました。
次に大島会館にて、総看護師長から現在入所なさっている方の平均年齢、大島青松園や看護課の理念等を教えて頂きました。あわせて入所者が幸せに、そしてその人らしく島で過ごすことができるような取り組みについてもお話しいただきました。
その後、ハンセン病で起こった事実を後世に残すための活動として、日本看護研究学会で発表した「プロミン開発以前にハンセン病患者に繰り返し生じた外傷の原因とその対処」という内容で看護師と義肢装具士の方が講演をして下さいました。
入所者の方々は、新型コロナウイルス感染症流行のニュースを目にするたび、大島に隔離された自分と重ね合わせ、正しい情報と正しい知識が必要であると口にしていたという話しも伺いました。
納骨堂では、安らかに大島で過ごしていただきたいという思いを込め黙祷を捧げました。
帰りぎわに学生が「ハンセン病についての勉強会の後に訪問したので、実際に説明を受けてより深く大島青松園での出来事が分かりました。」や「悲しく辛い過去の出来事ですね。」と話していたのが印象的でした。
6月28日~7月4日、高松市主催の「ハンセン病を正しく理解するパネル・作品展」というイベントがことでん瓦町駅にある瓦町FLAG 8階にて開催されます。
みなさん、足を運んではいかがでしょうか?
これは先日施設見学に訪れた地元の高松市立庵治小学校から贈られたという竹製の灯篭です。