鍼の話・艾(もぐさ)の話
今年もセイリン株式会社の牛本敦士さんと山本悠介さん、亀屋左京商店の松浦達修さんをお招きして1年生を対象にそれぞれ鍼と艾のお話や実演をしていただきました!
まずはセイリン株式会社の牛本敦士さんと山本悠介さんによる鍼の話です
静岡県清水市に本社と製造工場をかまえ「鍼灸医療を通して世界中の人々の健康をサポート」をモットーに、製造・品質を一貫しての管理や最先端技術、世界に展開できる品質を求めて鍼の製造を行っています。
私達、はり師は大変お世話になっております
今回、鍼になる材料や個包装の安全性など製造過程を細かく説明していただき、実際にシールタイプの鍼であるセイリン社製「パイオネックス」やセラミック電気温灸器など体験しました
学生からたくさん質問があり、大変興味を示している姿がみられとても充実した時間になったのではないかと思います
感想では、
「安心して使える鍼。一生懸命作られていることが分かり、そんな鍼で無責任な治療はできない。」
など改めてはり師の資格取得を目指す気持ちが高まったと思います!
続いて、亀屋左京商店の松浦達修さんによる艾の話です
滋賀県米原市柏原の伊吹山のふもとにお店をかまえ300年以上の歴史があります。
浮世絵で有名な歌川広重が残した中山道九十九次にも描かれています。
なんと、その版画が本校の図書室に飾られています!!
ここで一つ問題です!
Q.お灸で使用される「艾(もぐさ)」は何から作られているでしょうか!?
ヒント:公園など身近にあるものです
正解は・・・「よもぎの葉」です!
よもぎの葉を乾燥させ、精製して作られます。
艾の材料や製造過程などについて面白楽しくお話ししていただきました
また、後半はグループに分かれ、実際に乾燥させたよもぎの葉からすり鉢を使い、艾を生成しました。
みんなで協力し、よもぎを擦っていて必死さが伝わってきました
1年生から艾に触れて実技練習をしますが、艾について製造工程や品質の違いを学び理解する事で、より意識が高まり上手になります。
私達、鍼灸師はコミュニケーション能力が必要とされています。
それだけでなく、素晴らしい鍼灸師の共通点は道具を理解している事だと思います。
今回の時間をはじめとして、今後も使う道具の品質や製造過程の理解をしっかりと深めて欲しいです
なにより道具への感謝を忘れずに!!
セイリン株式会社 牛本さん、山本さん及び亀屋左京商店 松浦さんありがとうございました!!