「耳は全身の縮図、耳マッサージってすごい!」
今回は耳のマッサージをご紹介します
耳は「全身の縮図」といわれていて、耳には全身の臓器に対応するツボがたくさんあります!
耳のマッサージや鍼で刺激する耳ツボ刺激は、アメリカやフランスにおいても大変重宝されています。耳ツボ刺激は、何千年も前から中国に伝わる治療法の一つです。百年ほど前、それを西洋医学的な見地から系統立てたのが、フランスの神経科医ポール・ノジェでした。ノジェの耳鍼療法はフランスで発達し、現在では救急外来でも使われているほどです。これに注目したのがアメリカで、今では米軍でも痛みの緩和に使われるようになっています。耳鍼には鎮痛効果があり、しかも即効性があるからです
さて、東洋医学では五臓の一つである「腎」と「耳」には、深い関係があると考えます。腎は血液をろ過して老廃物を尿として排泄する働きを持ちます。腎と関係の深い耳を刺激することで、腎が活性化し、利尿作用が高まり、むくみを取り去る効果が期待できます。腎は、「先天の気」と呼ばれる、生まれたときからの生命エネルギーが宿る場所とされます!そのエネルギーがストレスや加齢などで衰えると、耳の症状が出やすくなるのです。また、東洋医学では形の似た器官は働きも密接と考えます。腎臓と耳は形もよく似ています。耳をもむことで、逆に根源的なエネルギーである腎の気を補い、自律神経にもよい影響を与えられるのではないかと考えたのでしょうね
私、長く「美容鍼灸」をしていますが、鍼の前に、顔の周りの大きな筋肉(僧帽筋、広頚筋、胸鎖乳突筋)のストレッチや 側頭部(側頭筋)、目の周辺、耳をマッサージしています。特に耳は入念に行っているのです!耳は顔の横についていると認識されていますが、頭部を横から見ると、耳は、頭・顔・首とつながっている要所。真ん中に位置していますね。耳の周囲には重要な筋肉や血管、リンパ管が集まっています。
多くの人の耳に触るようになって実感したことがあります。体調が悪い人ほど耳が硬く冷たい・・・痛いから触ると嫌がりますね。(大丈夫ですよ。痛い人には少しずつやさしくやっています)耳が硬くこわばっていると、周辺の筋肉や血管などもこわばり、気の流れも滞ります。でも、耳が「ゆるんで」柔らかく、温かくなってくると、耳に触るのが心地よく感じられるようになって、体調も改善してくるのです。眼精疲労、肩こり、頭痛、軽いめまい、不眠など幅広い症状の改善に役立ちます。 そして、なんといっても「むくみが取れて小顔」「顔のリフトアップ」の美容効果です!!「耳はポイント」ですね。マッサージは絶対に外せません!
では、効果的な耳マッサージを始めましょう
その前に2つのポイントを覚えていてくださいね。
・強い力でやりすぎない
・痛い感触のところを我慢してまで刺激を与えない。
- 耳全体を手でくるみ、くるくると動かします。
- 耳を親指と人差し指でつまみながら、上、下、斜め上、斜め下、横に軽く引っ張ります。
- 耳たぶを親指と人差し指ではさみ、軽く押しまわしながら刺激を与えます。
- 耳を耳の付け根から前(鼻の方向)に向かって倒すようにします。
- 右耳の横を右手でつまんで右ひじ方向に引っ張る。そのとき首(目線)は左方向を向くようにすると、より効果的です。同様に、左耳の横を左手でつまんで左ひじ方向に引っ張る。その時首(目線)は右方向に向くようにする。肘は張って、腕は耳と同じ高さにするときれいに引っ張れますね
この5つ、耳全体をゆっくりマッサージしましょう!
現代人は首から上に疲れが溜まりがちです。この疲れをほったらかしにしている方の健康状態は心配です。パソコンだけでなく、スマホやタブレットなど、さらに画面が小さい端末を見ることが増えて、目の視界は狭くなり、いつも体は緊張しているのです。長期間緊張に慣れてしまうと、その緊張を自覚することがなくなってしまう・・・。これも危険なことです
疲れが溜まっている方はぜひ実践してみてください