「寝違えた!急にめまいが!こんなピンチに効く、レスキューツボ」
番組ディレクターさんから「寝違いで頸が痛いんです~、たすけて~」と連絡あり。日常生活の中では、朝起きたら首が回らず痛いとか、いつ起こるかわからない急なめまいやふらつき、乗り物酔いなど・・・ピンチがありますね。
今回は、そんな時に役立つ「レスキューツボ」をご紹介します
① 寝違い
皆さん、一度は経験したことがあると思います。うん、うん、ある!ある!
寝違いは、睡眠中不自然な姿勢が続いたために、一部の筋肉が阻血(血液の供給が不足)におちいり、時にしこりとなります。いつもはしないスポーツや労働をして、一部の筋肉が痙攣している(こむら返り)、頸椎の後ろの関節(椎間関節)の袋(関節包)に炎症が起こる・・・などの原因が考えられています。
例えば、上肢の使い過ぎです。手で重いものを持つ動作は頸の後ろの筋肉に負担がかかります。同じ姿勢の持続もそうです。パソコンや事務作業が長時間におよぶと、頭を一定位置に保持するために頸部の筋肉に負担が生じます。それから、飲酒後の睡眠や疲れ果てての睡眠では寝返りが少なくなるそうです。
起床時に痛くなり、数時間から数日で痛みが改善していくようなら、徐々に頸を動かしていくことで治っていくのが一般的ですが、痛みが強い場合には整形外科を受診して調べてもらってくださいね。
寝違えは動かすと痛いでしょう。痛い方向には動かさずにいるのが良いです。炎症を起こしているので、マッサージもかえって悪化します。(マッサージの方法やタイミング、技量にもよります。)
こんな時はツボを上手に押して少しずつ痛みを緩和させましょう。
・頸の痛みにオススメのツボ「天容(てんよう)」
下顎角(耳の下で、エラの張ったところ)のすぐ後ろ。耳下から走る筋肉(胸鎖乳突筋)の前です。顔を横に向けると筋肉が浮き出て見つけやすくなります。
中指をくぼみに引っかけ、内側に押し込むように。痛みのある側だけ押します。イタ気持ちいいタッチが目安ですが、痛みがひどければ優しく押してくださいね。
天容は、頸やのど、耳、頭など、鎖骨より上の部分のトラブルに効くツボです。自律神経のバランスをとり、心身をリラックスさせるため、ストレス解消にも効果があるとされています。
② 急な めまい たちくらみ
多くの女性が経験する、めまいやたちくらみ・・・。女性に多い低血圧や脳貧血、急に立ち上がった時に起こる起立性低血圧が原因されていますが、発熱時や軽い酸欠時、精神的なショックを受けた時のほかにも、女性特有のPMS(月経前症候群)や月経困難症、更年期障害の症状としても現れるなど、原因はさまざまです。日頃、疲れが溜まっていたり、寝不足が続くと・・・発症しやすくなるので、睡眠習慣を整え、ゆとりある生活を心がけましょう。
東洋医学では、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の「肝」の働きのひとつである、血液量を調整するのがうまくいかず、「血」が不足していると考えます。血液循環機能の回復を助けるツボ「頭竅陰(あたまきょういん)」を押してあげると良いです。
・急なめまいやたちくらみにオススメのツボ「頭竅陰(あたまきょういん)」
耳の後ろにある出っぱった骨、乳様突起の先端をまず探し、そのすぐ上にある、わずかのくぼみが「頭竅陰」のツボです。ここを押すと三半規管によい刺激を与え、平衡感覚を調整します。耳が聞こえにくいときや、頭と目の痛みにも効果があります。
静かに目を閉じて、ゆっくり呼吸しながら、中指で左右同時に10秒ほど押すのを繰り返しましょう。血液循環機能の回復を助けて、めまいやたちくらみのもとを絶つ手助けをします。
最後に、「立春」の時期に注意することをお伝えしますね。
日本には四季があります。四季をさらに6つに分けたものが「二十四節気」です。 この時期、体には冬の影響が残りやすいので、体を温め、デトックスに努めましょう。
立春の時期における食のポイントは、苦みと酸味。これらをうまく日々の食事に摂り入れましょう。
また、この季節は目の病に気をつけてください。目に違和感があれば、早寝・遅起きです。目の周りの筋肉をリラックスさせるために、軽~くマッサージしたり、アイマスクも良いですね。できるだけ、目を休養させましょう。
リンパの流れにも注意すべき時期です。耳の周りや頸、腋や腿の付け根をさすったり、軽く揉んだりしてみましょう。顔のマッサージで、顔のコリも取り、流れをよくしましょう。リンパの流れがスムースになれば、ストレスも流れて行ってしまうものです。
次回の放送は3月11日(土)リクエストもお持ちしています