「育児・家事の疲れに効くツボ」
今回は仁多田まゆみアナウンサーがお休みのため、中桐康介アナウンサーとご一緒させていただきました。ディレクターさんから「中桐さんは男性育休や育児パパとして積極的に発信&行動されていますよ~」とのことでしたので、育児の疲れに関するテーマとさせていただきました。パパ&ママだけでなく、おじいちゃん&おばあちゃんも、ぜひお試しくださいね。
毎日休みのない子育て・・・子どもがどんなにかわいくても疲れが溜まりますね。平日は仕事、家事、育児・・・とにかく毎日がバタバタ、という方も多いのではないでしょうか。
子育てをしていると思い通りにならないことも多く、ついついイライラしてしまいまいがち。仕事や家事で手一杯だと気持ちに余裕もなくなり、ますますイライラします。そして、そんな自分に余計落ち込み、負のループに陥ってしまったり・・・。そんな時、手軽で簡単なセルフケアを知っていれば、イライラも解消できます。いつも自分のことが後回しになってしまいますが、たまには自分をいたわってみましょう。子どももママが元気で笑顔なのが一番です。
☆足の甲にある「太衝(たいしょう)」のツボで気をめぐらす
体内で「気」がうまくめぐらず停滞している状態を「気滞(きたい)」といいます。気持ちの緊張状態が続き、体内に溜まったよどんだ気は、心だけでなく体にも大きな負担をかけます。まずは「気」を上手にめぐらせてイライラを解消しましょう。頭にカッ―と血がのぼって、子どもを怒鳴りたくなるとき・・・ちょっとその前にツボ押しです。のぼせた気を下げましょう。「太衝」は足の甲にあるツボで、足の親指と人差し指の骨間をスーッと指で擦って、甲の高いところのわずか手前です。「痛気持ちいい」くらいの強さで押しましょう。ここは、「気」と「血(けつ)」の流れをスムーズにするツボなので、イライラした気持ちを静めてくれます。
☆胸の間の「だん中(だんちゅう)」のツボでこころを落ち着かせる
「ストレスがたまっているなぁ~」と感じたら、胸の真ん中を手でさすったり、輪状にやさしく揉んだり、軽く押したりしてみましょう。そのあたりには精神安定に効果的な「だん中」というツボがあるので、繰り返し擦るだけでも心が落ち着きます。だん中は左右の乳頭を結んだ線の中央に取ります。胸骨という骨の上にあるツボです。
☆心身ともに疲れて元気の出ない「気虚(ききょ)」ときは湧泉(ゆうせん)のツボ
体が疲れていると「いつもは気にしないのに・・・」と思うようなことでもついイライラしてしまいます。そんな時は足の指をグッと広げるのが効果的。足の指を広げるグッズなどを利用すると便利です。足の指を開くと足の裏がしっかり地につき、足裏の「湧泉(ゆうせん)」というツボから大地のエネルギーを吸い上げることができます。
☆嗅覚からリラックス!リフレッシュ!香りも効果的
ちょっと強めの香りも、よどんだ気をめぐらしてくれるのに効果的です。いつもの食卓にちょっと香りをプラスしてみましょう。例えばサラダにグレープフルーツを足したり、香りの強いコショウをふってみたり、お吸い物に三つ葉を入れたり・・・。それ以外でも、レモンなど柑橘系は料理にも取り入れやすく、気のめぐりをよくしてくれます。私は鍋料理のときにレモンの輪切りを敷きつめていただきます。レモン鍋です。白身魚、鶏肉、豚肉・・・なんでも合いますし、湯豆腐とかシンプルなものにも良いですね。
育児や家事で疲れ果てたママのお悩みの症状としては、腰痛や肩こりだけでなく・・・おなかの調子が悪い、めまいがする、寝つきが悪い・・・といった自律神経の症状があります。
また、イライラする、元気が無い、やる気が無い・・・といった精神症状をお持ちの方もいます。これは、いわゆる慢性疲労症候群、自律神経失調症と言われる状態です。
「疲れがたまって、それがいつまでも回復しない・・・」という方は気をつけてくださいね。実際にそのような方を鍼灸やマッサージさせていただくと、お疲れのサインがびっしりと出ています。
疲れが溜まってしまうには、いろんな要因(晩婚化、高齢出産など)も重なっていると思います。
そんな、産むのも育てるのも大変な時代だからこそ、身体のメンテナンスが必要なのです。身体の疲れがあると、精神的な余裕を無くします。余裕が無くなったお母さんは、顔が険しく、怒りやすくなり、子供のちょっとしたことでイライラを感じてしまいます。お子さんの目線でも、疲れてイライラモードのお母さんをしっかり感じ取っています。だからこそ、積極的に身体をケアして疲れをリセットしましょう。
私たち鍼灸師、マッサージ師も皆さんのお役に立てると思いますのでぜひご相談くださいね。
育児疲れは、育児中ならではの体調や生活の変化により引き起こされます。原因は複雑に絡み合っていることも多いです。だるさがつらいときや気になる症状が長引いているときは、無理をせずにできるだけ早く病院を受診することが大切です。