「温活のススメ 体を温める足のマッサージ法」
いよいよ寒さが本格化。足の冷え対策にも本腰を入れなければなりませんね。大切なのは、「冷えた足をどう温めるか」ではなく、「足を冷やさないためにどうするか」ということ。体質は簡単には変えられないので、日頃の心掛けから対策を打っていきましょうね。
今回はリクエストにもお応えして、簡単にできる「体を温める足のオイルマッサージ」をご紹介します。
前回12月も「冷え」をテーマにお話しましたが、体が冷えるには原因があります。
① 筋力の低下
運動不足が続いてしまうと、筋肉が衰えてしまいます。筋肉量が少ないと、体内で熱が作られにくくなるため、冷えを感じやすくなります。
② 基礎代謝の低下
生命活動を行うのに欠かせない、必要最低限のエネルギーを「基礎代謝」といいます。日頃から食べる量が少なく、過度なダイエットをして基礎代謝が低くなると、体温までも下がってしまいます。
③ 偏った食生活
ファストトフードやお菓子ばかり食べていると、必要な栄養素が不足します。特に、鉄分やビタミンが不足してしまうと、血流が悪くなり冷えの原因となります。
④ 自律神経の乱れ
自律神経は気温の変化に応じて体温を調節する機能をもっています。ストレスや不規則な生活によって、自律神経が乱れてしまうと体温を調節する機能が低下してしまい、体温が低下しやすくなります。
Q.一般的に男性よりも女性の方が冷えを感じやすいのはどうしてでしょう?
女性の体が冷えやすいのは「皮下脂肪が多いこと」が関係していると言われています。脂肪は血管が少ないので積極的に体を温めることはできず、外気の温度に影響されやすくなります。皮下脂肪は気温が高ければ「保温効果」、低ければ「冷却効果」をもちます。体質的に皮下脂肪の付きやすい女性は、冬の外気の寒さに影響されやすく、冷えを感じやすいのです。冷えを根本的に解消するためには、血液がきちんと巡る体づくりが大切です。
Q.例えば、何がありますか?やっぱり運動とかですか?
運動を習慣化して筋肉量を増したり、すぐできるものとしてはマッサージをして血行を促したり、足湯、くつ下やレッグウォーマー、ルームシューズにこだわるとか・・・。私は年中、五本指ソックス履いていますが快適ですよ。足先が特に冷えやすい方は、指一本一本を包んでくれる五本指ソックスはオススメです。寒さがさらに厳しくなってきたら、ふくらはぎ全体を温めるレッグウォーマーも併用して・・・折り返したり、クシュクシュッとしたり、長さを調節しながら使えるのも良いですよね。
では、オイルマッサージを始めましょう。
オイルを持ってきましたので、手のひらに取ってみてください。
柑橘系・・・スーッとレモンの良い香りがしますね。これだけで気持ちいい。
さて、おうちでラジオをお聴きの方は、座って一緒にやりましょう。
まず、床に座って、膝を曲げます。(片膝を立てる)
マッサージオイルを手に取って、なじませ(温め)ます。
足首のアキレス腱から膝裏のくぼみ(膝窩)まで、「左右、左右」と左右の手を交互に使って擦り上げます。
力は要りません。
手のひらをふくらはぎの筋肉に密着させて、ゆっくりとしたリズムで、やわらかく動かしてみましょう。
足先を温めるには、ふくらはぎの血行を促すのがポイント!
次に、ふくらはぎをつかむように手を当てて、同じく足首から膝裏に向かって、親指と四指で包み込むように押し(つかみ)ます。
このような手技を把握間歇圧迫と言います。
また、膝裏に両手の四指(母指以外、4本の指)を当て、指で膝を持ち上げるような気持ちで、ゆっくりと押していきます。
ここは「委中」という有名なツボです。
足の指も触って行きましょう。
足の指と指の間を両手でグ~っと伸ばします。親指から順に1、2、3、4、5、と番号で言いますと、1と2、2と3、3と4、4と5・・・というふうに広げて行きましょう。
足の甲も大事です。骨と骨の間を指でしっかりと擦って行きましょう。
最後に足の裏全体を親指で揉みほぐします。マッサージが終わった後に、足の裏のオイルのベタつきが気になる場合は、軽くティッシュでおさえてくださいね。
忙しい毎日を送っていると、ストレスが溜まったり、食生活が乱れたりと、知らず知らずの間に体が冷えやすいような生活になってしまいますよね・・・。そんな時は、簡単にできるマッサージをぜひ取り入れてみてくださいね。お気に入りのマッサージオイルでマッサージすれば、体を労わりながら、マッサージオイルの心地よい香りで気分もリフレッシュできるはずです。ぜひ続けてみてくださいね。