「胃腸を元気に」
自分の胃腸にどれくらい自信がありますか!?
胃やお腹が痛くなると、胃腸の具合が悪いこと気づきます。でも、胃腸が悪いからといって、単純に胃腸だけに症状が出るとは限らないのです。どうも元気が出ない、調子が良くない・・・。その不調、実は胃腸が原因かもしれません。というのも、胃腸は免疫力と深い関係があり、身体全体の調子を司る大事な器官なのです!
原因によって異なる3タイプの胃腸症状 あなたはどのタイプ?
Aタイプ ストレスや食生活の乱れにより、胃腸症状が起こる場合
Aタイプのよくある症状
胃のあたりの張り感 肌荒れ 肩こり イライラ 抑うつ気分 食欲の異常 普段より甘みを欲する
Bタイプ 加齢に伴う変化より、胃腸症状が起こる場合
Bタイプのよくある症状
若い頃よりも食事量が減った 無理が利かなくなった 揚げ物など油料理が以前ほど食べられない 胸焼け 肉や魚よりもあっさりしたものを好む
Cタイプ 生まれつき胃腸虚弱な体質の場合
Cタイプのよくある症状
胃もたれしやすい 疲れやすい 風邪をひきやすい 冷え性 太れない 冷飲食が苦手 便通異常がある(便秘や下痢)
一見胃腸とは無関係に思える不定愁訴に要注意です。
3タイプのよくある症状からもお分かりのように、胃腸が不調なときは胃腸以外にもさまざまな症状が現れます。東洋医学的には胃腸で日々の気(エネルギー)をつくると考えられているので、胃腸機能が低下すると、全身に栄養が巡らなくなり、肌荒れを起こしたり、疲れや冷えが出るなど、胃腸とは直接結びつかない不定愁訴を招く原因になります。
「肝」の働きの乱れから「脾(胃腸)」に悪影響
東洋医学では、人体を「肝・心・脾・肺・腎」の5機能に分け、それらの相関関係を見ていきます。「肝」は筋肉や血の巡りにも関係するので、「肝」の働きが悪くなると、血行が悪くなって肩こりが起こりやすくなります。また、「脾(胃腸)」は筋肉の生成に関与しているので、胃腸の働きが悪いとよい筋肉を作ることができず、一層、肩こりが悪化します。こうした人は、肩を揉んだり、運動をしたりするだけでは症状がなかなか改善しません。胃腸の働きを良くすることも必要になります。
「肝」を整える酸味を摂るのがおすすめ!
ストレスは「肝」に影響を与えやすいため、「肝」の機能を整える酸味の食材を活用してみましょう。ゆず、レモン、梅干しや酢などは酸味を代表する食材です。また、やたらと甘いものを欲する時は、黒酢やリンゴ酢などをほ
今日から実行、胃腸にやさしい5カ条
1. 腹八分目を守る
常に胃腸の働きに余力を残すことで、胃腸のコンディションをキープしましょう。
2. 食事中はリラックス
食事にはカロリー補給だけでなく、精神を安定させる効果も。食事中はリラックスして楽しく食べることが重要です。
3. 食前酒で胃腸の働きを助ける
食前酒には食欲を増したり、気分をリラックスさせる効果があります。また、少量のお酒は、血行を良くして冷え防止にもなります。
4. 「気」を補うには1に睡眠と2に食事
全身の疲れが著しいときは、胃腸の働きも衰えていることが多いので、食べることさえもできなくなります。まず、睡眠によって「気」を充電しましょう。睡眠によって「気」が補われば、胃腸の働きが良くなって、おのずと快食、快眠につながります。
5. 疲れているときのタブーは「ああなつか」
胃腸が弱っている時は、ウナギやステーキなど脂分が多いものは避け、消化によい山芋、ナツメ、生姜、カボチャ、豆腐、温野菜がおすすめ。タブーなのは、「あぶらっこいもの・あまいもの・なまもの・つめたいもの・からいもの=あ・あ・な・つ・か」。これらをできるだけ避けるようにしましょう。
胃腸に効くツボ
胃腸の症状は、胃の周辺だけに出ると思っていませんか!?もし、背中にコリや張り感の症状があらわれたら、ひょっとして胃腸の不調のサインかもしれません。胃腸の機能を高めるツボとして効果的なのが、肩甲骨の下から腰の間にある「脾兪(ひゆ)」です。このあたりが張って、硬くなっている場合は、優しくコリをほぐしましょう。また、その少し上にある「肝兪(かんゆ)」はストレス解消にも効果的です。コリが溜まるとほぐれにくいので、その日のコリは、その日のうちにほぐすのが得策。マッサージ用のグッズなどで刺激するのもおすすめです