「梅暑い夏こそ温める 肩こり・腰痛を防ぐ入浴法」
「寒くて体がこわばる冬と違って、夏は筋肉がコリにくい」と思っていませんか!?
暑い夏だからこそ、筋肉のコリに要注意!
夏のコリの原因と、問題解消につながる夏のお風呂のコツをご紹介します
夏に「筋肉の血流が悪くなる」理由
①「暑いからバスタイムはサっとシャワー!」はNG
筋肉の血流を改善させ、肩こりや腰痛に関わる筋肉を柔らかくするために、活用すべきなのがバスタイム!暑いからといってサッとシャワーだけという習慣では、十分な効果が得られません
②「汗をかくので運動はしない」はNG
意外と多いのが「暑くて動きたいと思わない」「すぐ汗をかくので夏は運動したくない」「歩くと汗だくになるので、乗り物移動が増える」というご意見。気持ちはよくわかりますが、軽度の運動は筋肉のコリ防止の近道なので、頑張って体を動かしましょう
③「冷房のきいた部屋にこもる」はNG
自分では気をつけていたとしても、仕事や通勤などで冷房のきいた室内に長時間過ごすのも悪影響。冷えた体は自律神経失調を招き、筋肉を緊張させてしまう可能性があります。冷房直撃の場合は、さらに肩こり危険度アップです。(冷たい風がむき出しの首に当たったらどうでしょう・・・。耳の後ろ、首の付け根の皮膚表面には、脳とつながる三叉神経の枝が伸びていて、冷たい風があたると、肩こりだけでなく、頭痛や耳鳴り、めまいの原因となることもあります。)
④「冷たいものを飲んだり食べたり」はNG
冷たい飲食が頻繁になり、体の中から冷やすのもオススメできません。内臓への血流が優先されるため、肩こりや腰の張りを防いでくれる筋肉への血流も悪くなる可能性があります。また、胃の機能低下により、首の筋肉が緊張する反応が出ることもあるのです
肩こり・腰痛の予防タイムは20分
①オススメは半身浴
入浴剤で色や香りを楽しみながらの半身浴がおすすめです。お風呂に浸かると、数センチ押されるくらいの水圧が体にかかります。水圧が心臓や呼吸に与える影響を考えると、半身浴がオススメです。みぞおち下くらいまでが浸かるように浴槽にお湯をはりましょう
②ぬるめのお湯で毎日入浴
42℃以上のお湯では、体をシャキっとさせる効果がありますが、毎日入浴して体を芯から温めて筋肉をほぐしやすい体質を作るには、38~40℃のお湯がオススメです
③20~30分間お湯に浸かる
ぬるめのお湯で半身浴を20~30分間、じわ~っと汗が出てくるようになり、体もポカポカ温かくなります。「20~30分間」は、温かい血液が体中を巡り、体の芯からポカポカするために必要な時間です
④肩こり・腰のコリの部分対策 熱いお湯を利用する
肩こりや腰のコリを感じる部分には、お風呂から上がる直前に、42℃くらいのシャワーをあてましょう。または、追い炊きで湯温を上げて、2~3分間首もとまでお湯に浸かる方法もあります。
⑤温まりながらストレッチ
入浴中にストレッチをするとコリ予防に効果的です。腰をゆっくりねじる・ふくらはぎをマッサージする・首の筋肉をストレッチ・肩甲骨を動かすように体操をするなど、すべてゆっくりした動きで行います。肩こりは僧帽筋から首にかけての、一連の繋がった筋肉が凝っている状態。そのため肩が凝っている人は、肩だけでなく首のケアをプラスすると効果的です。お風呂にしっかりつかっているつもりでも意外と盲点なのが首。ここをしっかり温めるためには、熱いお湯に浸してしっかり絞った温タオルを作り、首に乗せて温湿布してみましょう。適度な重さで心地良さもあり、首を温めることで全身がさらに温まりやすくなりますよ!
⑥注意ポイント
急性の痛みがある場合、寝違えやギックリ腰など、急性の痛みがある場合は、温めると悪化する可能性があるため、じっくり温まる入浴法は避けましょう
⑦かえって冷やさないように
湯船に浸かる前に全身に掛け湯をすると、半身浴で湯船から出ている上半身が冷えてしまう恐れがあります。湯船に浸かる前に上半身の水滴をふきとり、肩に乾いたタオルをかけておくなど冷やさないように気をつけましょう!