「肩こり、疲れ目、ストレスなどの不調を改善!」
「すぐ押せる顔ツボ10選」
Qなぜ顔のツボを押すと体の不調が改善するの
東洋医学では、ヒトの身体には「気=生きるためのエネルギー」と「血(けつ)=血液」の流れる一定の通り道である「経絡」が張り巡らされていると考えます!いわゆる「ツボ」とは、この経絡上にある気・血の出入り口に相当する「経穴(けいけつ)」のことです。全身には約360のツボがありますが、頭部には70以上、顔面には60以上のツボが集まっています。経絡にはそれぞれ対応する内臓があり、顔をはじめ、身体の表面にあるツボと連絡しあっています。そのため、ツボを押すことで、それに対応した内臓に刺激が伝わって不調が緩和されるのです
Q全身の隠れたトラブルは顔に出る
身体の内側の不調は、身体の表面の関連するツボに何らかのシグナルとして表れます。顔の場合は、顔色や、額だけ汗をかくといった局所の発汗、吹き出物、色素沈着などとして、外から見えやすい形で表れるため、「望診(ぼうしん)※」のポイントになります!
(※東洋医学では、顔や体の状態を見て不調の原因を診断することを「望診」といいます。他に聞診、問診、切診があり、合わせて「四診(ししん)」といいます)
顔の皮膚は繊細なので、強くこすったりせず、気持ちよく感じる程度の力で押すようにしましょう
1.肩こり改善
顔の側面(こめかみ)にある「懸釐(けんり)」「率谷(そっこく)」「浮白(ふはく)」の3点は、肩や首のコリに効果があります。ピンポイントで3点のツボを押せなくても、耳の上を指でもむだけでOKです。
2.頭痛改善
肩こりからくる「緊張性頭痛」は、眉尻と目尻の間の近くにあるくぼみにある「太陽」のツボを中指で押すと、痛みが和らぎます。
3.鼻づまり
小鼻のすぐわきにある「迎香(げいこう)」のツボを両手の中指で押すと、鼻の通りがよくなります。
4.疲れ目 ドライアイ
眼頭にある「晴明(せいめい)」のツボを、親指と人差し指でつまむように押すと、目の周りの血流がよくなり、眼精疲労や充血、ドライアイが解消されます。
5.口臭 ドライマウス
あごと喉仏の間のくぼみ「上廉泉(じょうれんせん)」を親指で下から上に押し上げるように刺激すると、唾液がじわっと出てきます。唾液の分泌が促されることで、口が渇いて舌がもつれるドライマウスの改善や、口臭予防に役立ちます。
6.歯痛改善
耳たぶの付け根から指4本開けた所にあるほほのくぼみを「下関(げかん)」のツボといいます。ここを中指で押すと、歯や歯茎の痛みを素早く緩和できます。痛みが消えるポイントを指で押しながら探りましょう。
7.耳鳴り改善
耳の付け根の軟骨の突起の前にあるくぼみは「聴宮(ちょうきゅう)」という耳の周りの血流をよくするツボです。耳鳴りや耳づまりなどの不調を感じたら、中指の腹で押してください。
8.腰痛改善
鼻と上唇の中間にある「人中(じんちゅう)」というツボを中指で20~30秒押すと、脳が覚醒して腰痛を一時的に緩和させることができます。
9.胃の痛み
額の角にある「頭維(ずい)」のツボを中指で押すと、胃の働きに関わる胃の経絡の気の流れがよくなるので、胃痛を緩和する助けになります。
10.ストレス改善
眉間にある「印堂」のツボは、背骨に沿っている督脈(とくみゃく)という重要な経絡につながっています。ここを中指で押すと、ストレスで緊張した気持ちがリラックスします