「風邪」
日中の気温差が大きく、体調を崩しやすい季節になると、「背中がゾクゾクする。カゼひいたかな!?」と体の不調を感じる事も・・・。背中に悪寒を感じた後で、本格的にカゼをひいてしまった人も少なくないでしょう
東洋医学では、首から背中にかけての部分にある「風門(ふうもん)」というツボから病気の原因になる「邪気(じゃき)」の一種、「風邪(ふうじゃ)」が侵入してカゼをひいてしまうのも原因の一つとして考えられています。 ウイルスなどの病原体が実際に風門から侵入してカゼをひくわけではありませんが、風門を温めて体の免疫システムを低下させないようにすると、実際にカゼ予防の効果があります!
風門のツボ
首を前にまげると出る骨の下に数えて二つ目の突起の指2本分外にあるのが風門です
首筋にある「風門」のツボはカゼ予防の「第一関門」
東洋医学では、風邪の原因になる邪気は風門を通って体に侵入すると考えられている。そしてこの風門に現れる悪寒などの症状はカゼの初期症状で、本格的にカゼをひくかどうかの時期の事が多いのです。 「風門」に違和感を覚えたら症状が悪化する前に早めのカゼ対策をしておくことが肝心
風門のツボでカゼ予防するには
風門のツボがある肩甲骨の間、背中の部分を温めて刺激します、血液の循環が活発になり、背中で温められた温かい血液を体全体に流すことができます。冷え性の人にも良いですよ、寒さで弱った免疫機能を整えて、細菌やウイルス感染に負けない体にします
入浴後、髪を乾かすついでに背中の風門の周囲もドライヤーで温めます。(火傷をしないよう、ドライヤーを振りながら、ときどき放しましょう。)使い捨てカイロなどで風門の部分を温めるのも効果があります
風門はカゼ予防だけでなく肩凝り解消にも
「カゼのひき始めで肩が凝る」という時にぴったりのツボ
風門を温めることによる健康効果
「風門から入った邪気はすぐには体の深部には侵入せずに、ひとまず首の後ろにとどまる。この時、風門周囲が冷えたままだと邪気の居心地が良くなってしまい、体の中に侵入して悪さをする」と、東洋医学では考えられています
首の後ろを温めたり、マッサージでほぐしたりして風邪をためないことは「万病のもと」であるカゼを寄せ付けない健康体を維持することにつながります。また、風門を温めると寒さを感じにくくなるので、寒い場所での活動やスポーツへの応用も
薬・・・の前に温めてカゼを防ぐことが肝心
「カゼをひいたからすぐ薬」ではなく、カゼをひかない・こじらせないために「体を温める生活」を取り入れてみるのはいかがでしょうか。病気の回復には 免疫力の維持が欠かせません。冷えに用心してカゼを撃退してしまいましょう