「冷え症対策」
今回は冷え症対策です
「冷えは万病のもと」冷えが体に悪い影響を与えるのは、皆さんご存じの通りです
体を冷やして風邪をひいたという経験は誰もが持っていると思います
風邪以外では腰痛や膝痛などの痛みも誘発しますので注意が必要です、筋肉は冷えると緊張し、痛みやすくなります。
東洋医学では冷えは体内に蓄積していくと考えていますので、
こまめに冷えを取ることが健康維持のためには欠かせません!!
今回は、冷えを東洋医学的にどう考えているかや、
冷え性のツボ、体を温める食べ物などをご紹介します
上実下虚と足の冷えのツボ
足の冷えと体の不調が同時に発生している状態のことを、東洋医学では上実下虚と呼んでいます。
これは、足が冷え、下半身の循環が悪いせいで、本来下にめぐるはずのものがそのまま上にとどこおり、上半身の循環が過度になってしまった状態です。上半身の循環が過度になっていると、それが原因となり、腰から上に様々な症状が出てきます。発症する症状は様々。腰痛、頭痛、頭重、耳鳴り、難聴、めまいなど
これを鍼灸治療におきかえると、循環の悪い下部である足の方に鍼やお灸をします。また、上下の中間地点である腰回りを暖めるのも効果があります。足の方へ鍼や灸をして、上から下の方へ流れを誘導してめぐらせていきます。よく使われる治療法としては、足の裏にあるツボへのお灸、足首や腰回りへのお灸です、根本的に肩や首を治すには、手や足といった末梢の循環を良くしなければならないわけです。治療は全体をみすえた上で行うということです
冷え性の治療をする場合は、腰痛や肩凝りのように一回や二回の治療で治ることはあまり多くありません。体質を改善するような治療になるため、週に1回程度で定期的に継続する必要があります!多くの方は2~3ヶ月程度で冷えが軽くなると実感しています
自宅でお灸をすえる方法がオススメです。お灸は簡単で毎日5分ほどあればできてしまいます!忙しい方の場合は、治療計画を自宅でのお灸中心にし、月に2回程度の定期的な治療をオススメします
家庭でできる冷え性のお灸のツボ
三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの最も高いところから指幅4本分上。骨のすぐ後ろでくぼみに取ります。
太谿(たいけい)
内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみに取ります。
崑崙(こんろん)
外くるぶしとアキレス腱の間のくぼみに取ります。
本草学的栄養学
冷え対策で特に重要なのはズバリ食事の改善です
体が冷えていると自覚している方でも、食べ物の寒熱の性質を知らないせいで、キュウリやトマトといった、夏に収穫される体を冷やす野菜をサラダにして一年中食べていたりします。また、ヨーグルト等の乳製品も体を冷やす作用があるので、特にお腹が冷えやすい方は避けた方が良いです
今回ご紹介する食べ物は、体を温める食べ物になります。冷え体質の方は特にこういった食材を積極的に食べるようにしましょう
●冷え性を体の中から改善する、体を温める食べ物●
ショウガ・ネギ・ダイコン・ハクサイ・ニンジン・サツマイモ・クリ・カブ・ニラ・ニンニク・トウガラシ・コショウ・酒類・肉類
※ご自分が冷え体質か熱体質か分からない場合は、
簡単なチェックリストを用意しましたので、
確認してみてください
体質チェックリスト
熱体質の人
- 温かい飲み物はあまり好きではない。
- 喉が渇く
- 尿が黄色っぽい。または濃い。
- 便秘しやすいほうだ。
- 寝付きが悪い。
- 汗をあまりかかない。
- 風邪はめったにひかない。
冷え体質の人
- 冷たい飲み物はあまり好きではない。
- 尿が近い。
- 下痢しやすかったり、軟便だ。
- 寝起きが悪い。
- 汗をかいても汗がなかなか引かず、肌が湿っぽくなりやすい。
- 風邪をひきやすい。