「春から始める東洋医学」
2012年3月
春は万物のエネルギー(気)が外に向かって発散し始める時期です。
つまり静から動へ、陰から陽に変わる季節が春です
春は自律神経が失調しやすい
季節の変わり目に、体調を崩しやすいというのは、よく知られていることです。体の中で、陰から陽への移り変わりがスムーズにいけばよいのですが、現代社会では人工的な環境やストレスなどによりうまくいかない場合、体の不調を訴えることが多くなります。それらの大部分は、体のいろいろなはたらきを調整している自律神経のバランスが崩れたことによるもので、不眠、頭痛、肩こり、めまい、動悸、食欲不振、便秘、下痢、眠け、イライラなど、さまざまな症状を引き起こします。
自律神経のバランスを調え、体にうまくエンジンをかけるには?
早寝、早起きをする
当たり前の事ですが、これがとても大事!です。日の出の時刻が早くなっていますので、冬場より少し早めの起床を心がけましょう
ゆるやかな運動
春先の激しい運動は禁物です
徐々に気を外に発散していくように、散歩やストレッチングなど、ゆるやかな運動が適当です。
毎日続けましょう!気持ちいいですよ
旬の食材
春は芽吹きの季節です。生命力いっぱいの春の萌や新緑をいただきましょう。旬の食材は肝の働きを整えてくれます。菜の花、よもぎ、ふきのとう、たらの芽、せり、うどなどおひたしやごま和え、てんぷらなどにしてどうぞ。腹八分目も忘れずに
山菜類 菜の花、ふきのとう、たけのこ
柑橘類 伊予柑(いよかん)、すもも
魚介類 鰆(さわら)、はまぐり
春は生活のリズムを整えて臓器の機能を落ち着かせ、精神の安定を図るような体作りを心掛けましょう。
「気持ちいい」をいっぱい感じてくださいね