「精神を安定させるツボ」
今回は高松市のリスナーさんからの質問「最近、イライラすることが多いのですが、こんな時に効果のあるツボはありますか」にお答えします
だれもが多くのストレスを感じながら暮らしています。そのストレスを日々の生活の中で、上手く解消できていれば問題は起こりません・・・。
ところが、激しいストレスや長くつづくストレス、それに疲労などが加わると、自律神経の働きを乱し、情緒不安定になります
そして、体にも様々な症状があらわれます
東洋医学では、「肝」が自律神経のバランスをととのえ、精神状態を安定させるはたらきをしていると考えます
春は肝が高ぶりやすい季節のために、精神的に不安定になる人が多く見られます。また、肝はストレスに影響されやすく、ストレスを受けると肝の機能が乱れ、気分も落ち着かず、体調もすぐれなくなります。「気」のめぐりが悪くなることから、他の臓器にも影響を与えます
以下の3つのタイプがあります。一緒にチェックしてみましょう。一番チェックが多くついたところがあなたのタイプですので参考にしてください
- イライラしやすく怒りっぽい、気分が落ち込む、悪い夢をよく見る、肩こりや頭痛が起こりやすい、胸や脇が張る、目が充血しやすい、月経痛や月経不順が起こりやすい・・・イライラタイプ
- わけもなく不安になる、感情の起伏が激しい、寝つきが悪い、夢をよく見る、動悸や息切れがする、顔色が悪い、のぼせやすい・・・ドキドキタイプ
- 思い悩んでしまう、気力がわかない、ため息が多い、食欲がない、下痢しやすい、胃が重たい、汗をかきやすい・・・クヨクヨタイプ
イライラタイプ
イライラと怒りっぽくなるのは「肝」のトラブルの特徴です。ストレスの影響を受けて肝の機能が低下し、「気」のめぐりが悪くなって、心身がずっと緊張したままになっています。気のめぐりを良くすることで気分も和らぎます。エッセンシャルオイルやハーブティー、柑橘類などの好みの香りを嗅いで気を動かし、めぐらせましょう。伸びをしたり、ストレッチで体の筋を伸ばすのも肝のはたらきを助けるために良い方法です。
ドキドキタイプ
意識をコントロールする「心」の機能が乱れています。心はポンプ作用で「血」の流れを作るはたらきもしているため、ドキドキするといった症状もよく見られるタイプです。肝の乱れから進行してくることが多く、気がめぐらないことから、いろいろな思いが内にこもって、不安になります。気分転換とともに、気持ちを外に出すことが大切です。赤身肉やニンジンといった赤い食材、ピーマンやゴーヤ、緑茶といった苦味のある食材が「心」のはたらきを助けます。
クヨクヨタイプ
栄養を消化吸収し、全身に送る「脾」の機能が低下しています。エネルギーが足りなくなるので、気分も高まりません。どんどんマイナス思考になっていってしまうタイプです。疲れが原因となるほか、ストレスで肝が高ぶり過ぎることからも起こります。まずは心身を十分に休ませましょう。そして「脾」のはたらきを助けるために、消化吸収のよいもの、イモ類や豆類などを摂るように心がけ、食事はよく噛んで食べましょう。
心身の状態を安定させるツボ「内関」
内関は「手の厥陰心包経」というライン(経絡)のツボです!
手のひらを上にします。
手首のシワ真ん中から指幅3本分上で筋と筋の間に取ります。
親指を立てるようにしてツボに当て、5秒を10回押しましょう
反対も同様に!
毎日をすこやかに心地よくお過ごしください