「ツボを使ってリンパの流れを促進!」
リスナーさんからの質問です!
「よくリンパ腺が腫れるとか、リンパを流す、といいますね。美容や健康の説明で良く聞いたりしますが、そもそもリンパってなんですか!?ツボと関係がありますか!?」
人の体には静脈に沿ってリンパ管と呼ばれる管が全身に張り巡らされています
リンパ液、リンパ管、リンパ節、これらの総称が、いわゆる「リンパ」と呼ばれるもので、 リンパ管の中を流れているのがリンパ液。リンパ管の途中、フィルターのような役割を担っているのがリンパ節。何となくイメージしてくださればOKです
リンパには大きく2つの働きがあります。「浄化機能」と「免疫機能」。
リンパは体の中を一方通行で流れていて、酸素や栄養分を運び、体の中の老廃物や余分な水分を回収しています。リンパ液によって運ばれる様々な不要な物は、リンパ節(腋窩、鎖骨まわり、そけい部、膝窩など)で浄化されながら、最終的に鎖骨部分にある太いリンパ管に合流し、静脈に注がれます。そして、様々な臓器を経由することで、尿や汗となって体の外へ排泄されていく・・・、これがリンパの浄化機能です!
また、体に悪影響を及ぼすウイルスや細菌といった異物を体外に排泄して、体を守るためにも働きます。病気に打ち勝つ体をつくる、感染防御に関わる免疫反応など、重要な役目も担っています。もし、リンパ節の働きが悪くなり、老廃物や余分な水分の回収がうまくいかないとなると、リンパ節を押したときに痛みが出たり、周囲がむくみます。このような状態が続くと、体の免疫機能が衰え、風邪がひきやすくなったり、なかなか病気が治らないということにもなります
実際には複雑な機能を持っているので、簡単には言い表せない面もありますが、リンパの流れを改善し、リンパ節の働きを高めていくことは、健康な体を維持するために欠かせません!!疲労回復やむくみ改善、美肌効果など、美容や健康に様々なプラス効果が期待できます
今回は重要な部分である①頸部、②腋窩部(えきか、わきの下)、③鼠径部(そけいぶ、足の付け根)、各リンパ節近くのツボを使ってリンパの流れを促進する方法を紹介します
①頸リンパ節
胸鎖乳突筋の後縁にあるツボをマッサージします。 胸鎖乳突筋の後縁を下から上へ、指の腹を当て、小さな円を描くようにやさしく揉んでください。 コリがある場合は痛みますが、少し加減しながら軽めに行いましょう。
②腋窩リンパ節
腋窩中央、腋窩動脈拍動部「極泉」のツボ。
肩関節の後下方、腋下から親指の幅1本分上「肩貞」のツボ。
③鼠径(そけい)
リンパ節 鼠径部のほぼ中央 「衝門」のツボ。
リンパは血液のように心臓のポンプでは流れていません。筋肉の収縮をポンプとして流れています。そのため、運動不足や筋肉のこりはリンパの流れが滞る原因のひとつになります。したがって、適度な運動やマッサージは有効です!!各リンパ節近くの主要なツボに働きかけ、その筋肉のコリや緊張を取り除くという考え方です
しかし、リンパ管は強く押すとダメージを与えてしまいます
軽擦法(さする手技)、軽い揉捏法(もむ手技)を中心に行いましょう!!
お風呂に浸かりながらのマッサージも水圧によって大きな力がかかるため、逆効果となることがあります
お風呂上がりの血行が良いときや、蒸しタオルなどで温めてからのケアが効果的です
マッサージのときにはオイルやクリームを使うことで、無駄な力もかからず、しっとり保湿もできます
毎日1回、続けてみてくださいね!