「マスク不調の解消法とツボケア」
新しい夏の不調 「マスク不調」
新型コロナウイルスの感染予防で日常化したマスクの着用・・・。
メディアでも夏のマスク着用による熱中症の危険性などが盛んに報道されていますが、マスクをしないわけにはいかないし、万一マスク不調で体調を崩してしまったらどうしたらいいの!?
そんな不安を抱えながら夏を迎えている方も多いのではないではないでしょうか。そこで今回は「マスク不調」にならないために気をつけたいことや、不調を感じた時のツボケアをご紹介します!
暑い中でマスクをし続けることは、肌だけでなく、からだ全体にとっても大きな負担になります夏は「暑邪(しょじゃ)」という暑さの影響が、からだの負担になりやすいのですが、マスクで熱がこもりやすくなることで、今まで以上に熱中症やのぼせ、頭痛、脱水の状態などが起こりやすくなります
マスク内で一度吐いた息をすぐに吸うと、自然と二酸化炭素の多い空気を取り込んでしまいやすく、酸欠状態になりやすいため、息苦しさ、頭痛、めまい、疲労感、集中力の低下なども起こりやすくなります。
夏場は元々、紫外線のダメージに加え、汗や皮脂が過剰に分泌されることにより、お肌のトラブルが起こりやすくなります。マスクを長時間着用することで湿気がこもり、より蒸れやすくなることや雑菌が繁殖しやすくなること、摩擦によるダメージなどで、さらにお肌の負担になりやすいことが考えられます
マスクそのものや耳ゴムなどの締め付けが強いと血行が悪くなり、筋肉も凝りやすくなることで耳の痛みや肩こりが起こる場合もあります。
東洋医学には「後天の気」という言葉があり、呼吸、酸素をしっかり取り入れることが、健康において重要なポイントと考えられています。「後天の気」とは、生まれてから得られる食べ物からの栄養や、肺から取り入れる空気などから生成される、からだの生命エネルギーとなるものです。
マスクによる息苦しさ、呼吸が浅くなったり、酸素不足の状態が長く続いたりすることは「気」の不足を招くため、より夏バテしやすい、疲れやすいなどの状態に繋がってしまいます。「気」の不足は、元気がない「身体」の状態だけでなく「心」の不調にも繋がるため、ストレスを抱え込んでいる人は、自律神経の乱れが助長されて、気分の落ち込み、イライラ、不眠、頭痛、のぼせなどが悪化する場合も多いので注意が必要です
また、外出自粛もあります。運動不足で下半身の血流不足が常態化してしまっているケースが多くみられます。このような状態になると熱が上昇してしまい、顔面部や頭部などの上半身に不調が現れやすくなります
このような症状の方には、上半身、特に首から頭、顔に滞っている熱を発散させて、全身隅々にまで巡らすことができるよう、身体の末端へと誘導するようなツボがオススメです。
上半身にこもりがちな熱を、全身に巡らせることをイメージしながらツボを押したり、お灸をすえてみましょう
上半身への過剰な熱集中を予防することが期待できます!
ツボ押しとお灸
最初に頭のてっぺんにあるツボ「百会」をゆっくり指圧してリラックスしましょう!
家族やパートナーがいる人は、仰向けに寝て、ツボを押してもらうと気持ちよく、さらにリラックス
百会は頭の緊張を和らげ、リラックス効果があります
次に手のツボ「合谷」にお灸をします!(押す、揉むもOK)
合谷は首から肩を緩めて顔面部の過剰な熱を手先へと巡りやすくします
そして、足の裏の「湧泉」にもお灸をします!(押す、揉むもOK)
指圧の心は母心、押せば命の泉湧く・・・で有名な湧泉は上昇した熱を下半身へと誘導します
また「三陰交」「太衝」は鼠けい部(大腿の付け根)から大腿内側にかけての緊張を和らげ、足先への血流を促します!
「三陰交」
「太衝」
5つのツボをセットで使うとより効果的です
まだまだお付き合いが長くなりそうなマスクですが、少しでも快適に過ごせるように、ツボ押し、お灸を習慣にして酷暑を乗り切りましょう