「押さえておきたい ツボ押し7つのコツ」
今回はいつもラジオを聞いて「ツボ押し」を実践しているという、高松市のリスナーさんからの質問にお答えします
Q.ツボ押しは、いつ行うと効果的ですか?
基本的にツボはいつ押してもOKです。 通勤電車の中や、テレビを見ながらなど、いつでも気が向いたときに刺激しましょう。ただ、リラックスしている時の方が効果は上がるので、血液やリンパの流れがよくなる入浴後は特におすすめです
Q.ツボ押しは、どんな姿勢で行うと良いですか?
立って行うよりも、座って行う方がリラックスできます。床に座るときは、あぐらをかいて行うと、体が安定して刺激しやすくなります。イスに座って足の裏のツボを刺激するときなどは、反対側のひざに足を置いて安定させましょう
Q.ツボ押しをしてはいけないときがありますか?
食後、飲酒後の刺激は控えましょう。また、骨折や大きな傷があるとき、腎臓病や心臓病など重い病があるときは、刺激で症状が悪化するおそれがあるので避けてください!また妊婦や乳幼児、高齢者にはリラックスできる程度のやさしい圧にしましょう
Q.押して痛いところは悪いのですか?
ツボと臓器はつながっているため、臓器が不調になれば、それと関連するツボも「押すと痛い」「色が変わる」「硬くなる」といった異変が起こります!東洋医学では、この関係を利用して、外からは見えない臓器の異変を診断し、ツボに刺激を与えて、筋肉の凝りや痛み、内臓の不調、疲労やストレス症状などを改善することができます
ツボ押しを実践されている方からの具体的な質問ですね
それから、気を付けると良いことがあります!!
手を温めて効果アップ
刺激する前には、手のひらや指先をこすり合わせて温めておくと、ツボ押しの効果もアップします。爪も切っておきましょう
とりあえず押してみよう
ツボの位置は、だいたいの見当をつけ、その周辺を押したり、揉んだりしてみましょう。痛いけど気持ちいいところ、こりやしこり、冷えを感じるところがあれば、それがツボです。体格によって微妙に異なり、また同じ人でも体調によって位置が少し(数ミリ)移動することもあるので、その都度“自分のツボ”を探すことが大切です
呼吸も意識しよう
自分のツボが見つかったら、痛気持ちいい程度の強さで押しましょう。親指だけで、ギューと強く押すのではなく、腕全体で、上半身の重みも少し借りながら、ゆっくり押して、ゆっくり離しましょう。そうすると、指の当たりも良く、気持ちも良い、こたえる感じがありますハァーと、息を吐いているときに押す、スゥーと楽に息を吸って、また、ハァーと息を吐いているときに押す、これを1カ所につき5~10回繰り返します
ツボは古代中国で生まれた治療法です。東洋医学では2000年以上にわたり、ツボを利用した治療が行われてきました。
ツボ治療の基本には「経絡」という考え方があります。東洋医学では、人の体には経絡という道のようなものがあり、「生命エネルギー」の通り道になっていると考えられています。経絡の流れがスムーズだと、体のバランスが保たれ、健康でいられます。しかし、その流れが滞ると体のバランスが崩れて、不調を起こしたり病気になったりするといわれています
主要な経絡は14本あり、それぞれが特定の臓器と深い関係にあります。このルート上にあるのが「ツボ」です。ツボは皮膚にある特定のポイントで、生命エネルギーの出入口とされています!!
経絡は目には見えませんが、全身を巡っています。よく例えられるのが、経絡は地下鉄で、ツボは駅。駅の中には複数の路線が乗り入れるターミナル駅があるように、ツボの中にもいろいろな経絡が乗り入れ、複数の臓器に働きかけるものがあります
ツボが内臓とつながっていること、ストレスや痛みを取ってくれること、コリがほぐれること・・・などなどをイメージすると、押す方にも、押される方にも良いです