「股関節まわりをほぐして、伸ばして、目指せ! 代謝美人」
今回は松山市のリスナーさんからの質問にお答えします。
「先日、5年ぶりに整骨院に行ったら、『股関節が硬いですね、むくみの原因にもなりますよ!』と言われ、自分でも股関節のストレッチなどをしていますが、 体が硬くてなかなかうまくいきません・・・良い方法はありますか?」
股関節は人間の体の中で最も大きな関節で、立つ・歩く・座る・走るという日常の基本動作を担っている重要な関節です。股関節が硬いと健康面にも美容面にも大きな影響が生じる可能性があるのです
股関節が硬いと・・・起こりうるデメリット
太りやすい
足がむくみやすい
下半身の血流が悪くなる
体全体に歪みが生じやすい
疲れやすい
猫背になりやすい
怪我をしやすい
腰痛やひざ痛を起こしやすい
間違った歩き方の癖がつきやすい
股関節が硬いと血行が悪くなり、老廃物がうまく排出されず、脚のむくみや冷えが生じやすくなります
それにより、代謝も悪くなり、太りやすく痩せにくいカラダになってしまいます。また体全体に歪みが生じることで脂肪や筋肉の付き方にも影響します。
逆に、股関節を柔らかくすると、どのようなメリットがあるか。
<メリット>
血行が良くなる
リンパの流れが良くなる
冷えが軽減する
代謝が良くなる
姿勢が良くなる
むくみが改善され美脚になれる
ヒップアップ効果がある
腰痛・ひざ痛の予防改善
股関節が柔らかいと血行が良くなり、多くの女性が悩んでいる脚のむくみ、冷え、ヒップの下垂の改善に効果があります!
また、股関節の可動域を高めれば、新陳代謝も活発になることで日常の消費エネルギーも高くなり、痩せやすい体質にも近づきます
股関節の歪みが改善されれば、連動して動く骨盤も正しい位置に収まり、骨盤周りの血行が良くなります。
おうちでできる 簡単実技編
股関節をほぐす、伸ばす
まず、股関節周辺の筋肉のほぐしと伸ばし運動からスタート!
股関節前方
<ほぐす>
1.床にうつ伏せになり、テニスボールなどを片方の太もものつけ根に当てます。中心よりやや外側に当てるのがポイントです。次にお尻を揺らして、太ももの筋肉をほぐしていきましょう。ボールを少しずつ下にずらして、膝上までの筋肉を順にほぐします。1カ所につき20回。反対側も同様に行います。
<のばす>
1. 壁に向かって片膝立ちになり、両手のひらを壁につけます。背筋は反らしたり丸めたりせず、まっすぐに。そのまま、床と水平に腰を前に押し出す。膝立ちしたほうの下肢の付け根の筋肉をしっかり伸ばします。30秒キープして戻る。これを5回。反対側も同様に行います。
股関節後方
<ほぐす>
1. 床に仰向けになって片膝を立てる。立てたほうのお尻の下にテニスボールなどを当てる。両手は床の上に楽においてバランスをとります。立てた膝をゆっくり開いたり、閉じたりして、お尻の筋肉をほぐします。ボールの位置をときどき変えて20回開いたり、閉じたり。反対側も同様に行います。
<伸ばす>
1.イスに腰かけ、両手を腰に当てて、片方の足を反対側の太ももに乗せます。太ももに乗せた足の爪先に胸を近づけるようなつもりで、上半身を前に倒します。20秒キープ。これを5回。反対側も同様に行います。
股関節内方
<ほぐす>
1.下肢を伸ばして床に座り、 片方の膝を曲げ、かかとをできるだけ股関節に引き寄せます。曲げた方の太ももの付け根の筋肉を両手で引っ張り上げて、膝を上下に揺らして筋肉をほぐしていきます。ときどき引っ張り上げる場所を変えながら各20回。反対側も同様に行います。
<伸ばす>
1.床に座り、両膝を曲げて外側に開きます。両手で足首を持ち、できるだけ左右の足の裏をくっつけます。足の裏をつけたまま、痛くない範囲で両膝を床に近づけます。30秒キープ。これを5〜10セット。背中を丸めないよう注意します。
頻度は週に2〜3回です!できれば1日おきに行うと股関節の違和感が改善され、1〜2カ月後には動きがスムーズになってくるでしょう
股関節ストレッチをしている時に、痛みを感じたら無理せずすぐにやめましょう!
痛みを我慢してストレッチを続けることはNG、筋肉が炎症を起こして、ケガにつながる場合もあります
運動する前には、まず、ウォーミングアップが必要なように、筋肉のケアには手順を踏むことが大切です!!
固まっている筋肉をほぐす、次にストレッチで伸ばす、最後に鍛える、という順番でケアすることをオススメします