「コロナ禍で生まれた新しい不安疲労の対策『呼吸法』」
コロナ禍によって、これまでに感じたことのない体の不調を感じていませんか!?感染への不安や終わりの見えない自粛生活などから、なんとなくだるかったり、やる気が出ない、気持ちが重かったりする、不安だ・・・最近は「不安疲労」という言葉もあるのですね・・・。
「不安疲労」身体的疲労感と精神的疲労感が結びついたものだといいます!
今回は、コロナ禍で生まれた新しいタイプの疲労「不安疲労」の対策として「呼吸法」をご紹介します!!
「呼吸法」
オススメは、吐く息を普段より長めにする呼吸法ですが・・・。皆さん、息をしていますか!?していますよね。でも、あまりにも当たり前すぎて、自分の呼吸に意識を向けたことがある人は少ないのでは?基本は「お腹で吐く」ことです。身体のどこで、どんな風に息をしていますか?目を閉じで、少しの間自分の呼吸に意識を向けてみてください。
呼が「吐く」で、吸が「吸う」、このリズムが呼吸。これは本来、腹じゃないとできないことです。胸ではないのですね、胸じゃなくて腹。
生きていると、肉体と一緒に心も成長します。心がいろんなことを判断するようになって、ストレスがかかる。そうすると、ストレスが邪魔をして、胸で呼吸するようになるのです。胸が詰まってくるという感じです・・・。胸でばかり呼吸をしていると、ますますいろんな感情が溜まるようになります。不安、心配、恐れ、悲しみや憎しみ、こういう感情です。これが溜まると、どんどん腹での呼吸ができなくなって、悪循環です。不安なときにその不安に意識を向けると、ますます不安になりますよね。
そんな心をコントロールしたいときは、息に焦点を当てるとうまくいくのです。「息整えば心整う 心整えば息整う 息すなわち心 心すなわち息」っていうことわざがあるのですが、まさにその通りです。息を整えて、心を浄化しましょうっていうことですね。瞑想や座禅も目的は同じですが、まずはちゃんと呼吸ができないといけません。
基本の呼吸
①あおむけになって力を抜く
②息を吐くときにお腹をへこませる
③吐いたら力を抜く
これができるようになったら、おへその下3寸(9センチ)下にある「丹田」を意識して同じように息を吐いてみましょう。女性は子宮のある位置です。ただ、吐いて、吐いて、シンプルです。お腹を使うっていうのが基本ですから、そこを意識して。最初はあおむけになって寝て、吐くときにお腹をへこませる。で、吐いたら力を抜く。これだけです
いつ吸うのですか?
大丈夫、吐いたら吐いた分、息は自然に入ってきます。吸おうと意識すると、倍エネルギーがいるので、そういうことはやらないようにね。呼吸は本来、自然にやるものですね。余分な力、無駄な力は使わないように。もう一つ大事なのは、気持ちよく吐くということです。頑張らない、一生懸命にやらないこと!
どういう風に日常に取り入れていくといいでしょう?
基本的に朝起きたらやりましょう。最初は寝てやって、次は座ってやる。電車やバスに乗ったら。丹田、丹田、丹田ってお腹に意識を向けて吐く。歩くときは丹田か、足の裏に意識を向けてもいいですね。だんだんと、意識せずにお腹で呼吸ができるようになると良いです。丹田で息が吐けるようになると心が強くなるのですね。「腹が据わる」って、そういう意味でしょうか。
極端な不安や緊張に陥ると息が浅くなって過呼吸になりますね?
そうです。過呼吸の時は全く腹で息ができていない状態。そういうときも腹を意識して吐いて、吐いて、コントロールできるようになるといいですね
意識的にコントロールできる呼吸
自律神経は、呼吸や消化、体温調整などの体の働きを調整するものです。昼間は交感神経が活発になり、夜は副交感神経が優位になって体を休めるようにできています。このバランスがストレスなどで崩れることで、心身の不調を引き起こしてしまうのです。そのなかで唯一、意識的にコントロールできるのが呼吸です。腹式呼吸では、肺の下の横隔膜が上下運動します。横隔膜には自律神経が集中しているため、ゆったりと息を吐くことで自律神経を刺激し、副交感神経が優位になり、リラックスするというわけです
幸せホルモン セロトニン
セロトニンとは、心のバランスを整える働きがある神経伝達物質です。ストレスなどでセロトニンの分泌が減ってしまうと、集中力が低下したり、気分が落ち込みやすくなったりします。つまり、腹式呼吸のような「リズム運動」を繰り返すと、セロトニンが分泌されて心が落ち着くのです
自律神経を整えるには鍼灸がオススメ
鍼灸といえば、腰痛や肩こり・・・というイメージが強いかもしれません。しかし、鍼灸の効果はそれだけでなく、自律神経のバランスを整える効果も期待できるのです。自律神経に不調を訴える方の多くは、首や肩の筋肉がガチガチに凝り固まっていて、交感神経が過剰優位なままになってしまっているケースがよくあります。しかし、そこに鍼や灸を施すことで筋肉の緊張がほぐれ、血流も改善されていき、副交感神経を適度に優位な状態に持っていくことができるようになります。また、筋肉がほぐれることによって背骨周囲も楽になり、自律神経の流れもスムーズになっていくのです。スマホの普及や長時間のパソコン・・・、ただでさえ首や肩こりがひどくなっている方は多いですね。 これは体に悪い影響を及ぼすだけでなく、結果的に自律神経の働きも鈍くしてしまう要因になるため、慢性的なひどいコリを鍼灸で解消する・・・実は大切なことです。「鍼灸」による身体のケアも選択肢に加えてみてくださいね
さて、今回は呼吸法でしたがまずはゆっくり身体の力を抜いて、お腹で息を吐いてみてください
自然にできてしまうからこそ、そのパワーに気がつきにくい「呼吸」に、いま一度目を向けてみましょう