「目的別カイロの貼り方」
体を温めるアイテムの定番「使い捨てカイロ」ですが、「どこに貼ったらいいかなぁ」と悩んだことはありませんか!?
なんとなく腰や背中に貼る人が多いのではないでしょうか!?
体が冷えて使い捨てカイロを使うとき、貼るときに意識すると良いツボがありますよ
今回は目的別カイロの貼り方、コツ、注意点を具体的にご紹介します!
効果的に温める場所を確認して、この冬を暖かく過ごしましょう
①全身の冷え対策のためのカイロの貼り方
首にある「大椎(だいつい)」というツボが効果的です!
首を軽く前屈します。首の後ろで、背中との境目にボコンと骨(第7頸椎)が出てきますね。その骨のすぐ下、小さな隙間ですが、そこが大椎のツボです。太い血管があるため、首を温めることで全身が効率よく温まります。
また、肩甲骨と肩甲骨の間にカイロを貼って温めるのも効果的です。ここも太い血管が通っているため、全身の血行がよくなり、冷え症改善が期待できます。そして、おへそより指2本分下にある「気海(きかい)」というツボもコンディションが安定して元気に過ごせる「魔法のツボ」、実際にカイロを「気海」に貼ってみると、お腹だけでなく、首から背中にかけても温かくなった気がするはずです。すぐにでも活用したいテクニックです
首の「大椎」にカイロを貼ると、衣服からはみ出してしまうことがありますが、そんな時はマフラーやスカーフに貼って使うのがコツ。マフラーやスカーフの位置を調節して「大椎」に当たるようにします。
ほかにも、太腿を温めたいときにひざかけの内側に貼って「即席コタツ」にしたり、座布団に貼ってお尻を温めたり・・・とさまざまなアイデアもあります!
②足の冷え対策のためのカイロの貼り方
足が冷えて困る方は「太谿(たいけい)」を温めましょう!
内くるぶしの後ろで、アキレス腱との間のくぼみにあるツボで、冷えに良いとされています。アキレス腱を中心に、足首の後ろを包むような感じで貼ると気持ち良いです。足首周りには重要なツボがいくつかあるので、頭痛や腰痛、冷えからくる頻尿などに効果的です
③風邪対策のためのカイロの貼り方
左右の肩甲骨の間にある「風門(ふうもん)」のツボを温めましょう!
首の後ろの「大椎」のツボから下へ2つ。これも骨と骨の間です。(第2・第3胸椎棘突起間)そこから左右にそれぞれ指幅2本分外が「風門」のツボです。
文字通り “風邪(ふうじゃ)が侵入するところ”とされ、熱でこの門を塞ぐことで風邪の侵入を防ぎ、風邪を予防できます。風邪をひいた後や風邪真っ最中の方もお試しくださいね。肩や肩甲骨の血流も良くなり、体のこわばりも和らぎます
④腰痛対策のためのカイロの貼り方
おへその真裏に「命門(めいもん)」というツボがあります!また、そこから指2本分外に「腎兪(じんゆ)」というツボがあります!
“命の門”と書く通り、とても重要なツボ。体を芯から温めたい時にも有効です、寒い日は、風邪の予防の「風門」と合わせて使うのもオススメです
命門のツボを取るには、まず「腰を手に当てて」のポーズをします。ちょうど脇腹に手があって、四指が前(腹)、母指が後ろにきてますね。そのまま母指を脊柱のところまでスーッと持っていきます。(第2・第3腰椎棘突起間に当たる)ここも骨と骨の間ですが「命門」のツボです。ここから指幅2本分外が「腎兪」のツボです。
⑤腹痛・下痢・お腹の冷え対策のためのカイロの貼り方
「関元」(丹田と言われる場所)というツボがお腹を温めます、下腹部で、おへそから指幅4本分ほど下にあります。腹痛や下痢などの冷えによる胃腸のトラブルは、「関元」のツボを温めると胃腸が温まり、早い回復が期待できます!
⑥肩こり対策のためのカイロの貼り方
肩に直接貼るのではなく、首の少し下で、肩甲骨の上あたりにしましょう!肩から背中にかけては僧帽筋という大きな筋肉があるので、肩甲骨の間、背骨に沿って2枚並べて貼るのがオススメです
⑦生理痛対策のためのカイロの貼り方
お腹を温めると症状が和らぐ、という方もいらっしゃると思いますが、ぜひ「仙骨」を試してみてください!
腰のすぐ下、おしりの割れ目の上、三角形の骨です。脂肪の多いお腹側よりも、脂肪が少ない仙骨側の方が温かさが伝わりやすく、子宮の周囲にある骨盤も温まるため、腹部以上の効果が出る人も多いです。
★注意点
肌に直接貼らないようにするのは基本中の基本ですが、タイツや、薄手のぴっちりとした靴下の上から貼るのも避けてください。足の感覚が鈍い方(糖尿病などで末梢神経障害があり足の感覚が鈍くなっている)は控えた方がいいです。
心臓付近をカイロで温めると、めまいや吐き気等の症状が出る人があります。心臓はもともと体の中でも体温が高い部分で、温めることを必要としていないのです。
身体に靴下用や靴用のカイロは使用禁止です。カイロの発熱には、空気中の酸素が必要。靴の中は空気が入りにくいため、身体に貼るタイプとは違う設計になっているそうです。衣服に貼ると空気を取り込みすぎて、熱くなりすぎるケースも・・・。スリッパやサンダルで使ったり、つま先用のものが土踏まずにずれたりしただけでも、急激に熱くなることがあるので要注意です。コタツや布団など、保温効果のあるものや、熱を発するものとの併用も禁止です!!
カイロは正しく、効果的に使って、寒さ対策と健康に役立ててくださいね!
今年も「癒しのツボ」では、皆さまの健康に役立つお話、体のツボのお話をお届けしてまいります
よろしくお願い申し上げます