「背中のコリ、痛みはストレッチとツボで解消しよう!」
リスナーさんからの質問です
「私は背中にコリを感じます。痛いときもあるのですが自分でできることはありますか」
背中が痛い、コリがあってつらい・・・という方、多いですね
このメッセージだけで詳しいことはわかりませんが、例えば
①パソコンしてると背中がこる
②子供を抱っこすると背中が痛い
③洗顔しようとすると背中に痛みが出る
④座っているだけでも背中にコリと違和感がある
⑤マッサージを受けても背中が楽にならない。
背中がこる、一番の原因はね、 動かしていないからです!背中のコリには大きく3つの原因があります
①極端に体を動かさない
②悪い姿勢が悪循環になっている
③さまざまなストレスで自律神経が乱れている
それぞれが密接に関わっていて、どれか1つでも当てはまると連動して、他も引き起こされてしまいます
「体を動かさないこと」は万病のもと!!
現代人は家事や仕事で極端に体を動かさないシーンがとても多く、これが背中のコリに直結しています。パソコンで仕事、スマホをじっと見る、料理や洗い物で下を向く、立ちっぱなしで足を動かさない・・・これらはすべて血行が悪くなる状態です
背中がこる原因が猫背と思っている方が多いかもしれませんが、「悪い姿勢」は猫背だけではありません!背中のコリは全身の姿勢が関係して起きています。長時間座りっぱなしだと骨盤が後ろに傾き、バランスをとるために背中が丸くなりますね。スマホや家事で首を下に向けると首が前に突き出て、背中の筋肉が緊張します。キーボードの操作で腕を前に出すと体の前にある筋肉が緊張しますし、背中が丸まればお腹が圧迫されて腹筋が緊張します
自律神経
背骨の真横には、背骨を支えるためのさまざまな筋肉のほか、「自律神経」が走る管もあります。首・背中・腰、とそれぞれの神経が関係しながら並んでいますが、「過度のストレス」で自律神経が乱れて緊張すると、背中の筋肉も同時に緊張します。硬くなった筋肉はますます自律神経を刺激するので、どこかでリセットしないと、ずっと背中のコリが取れません
背中はつらいけど・・・我慢できないことはないし、と放置していると、思わぬ体の不調を引き起こすことがあります
胃腸
背中がこっていると「胃腸」に内科的な不調がでることがあります。これは姿勢の悪さと自律神経の働きが関係しています。内臓の働きに深く関係する自律神経が緊張することで、消化不良になることもあります
リラックス
人は体に力を入れたまま「リラックス」することはできません。背中がこっていると、強制的に背中に力を入れているような状態です。これでは疲れてしまいますね。また、適度なリラックスには「副交感神経」が働く必要がありますから、これも背骨の脇の筋肉が緊張していると働きにくくなります
睡眠
深くて良質な「睡眠」をとるには、あおむけで寝るのが一番!ところが背中がこっていると、横向きやうつぶせでしか眠れなくなります。背骨が悪い姿勢のまま固まっていると、真上を向いて寝ることが苦痛に感じるのです横向きでは肩に、うつぶせではあご・首・骨盤に負担がかかります。体のゆがみが増して背中のコリも悪化しかねません。
がまん、放置せずに背中のストレッチやツボ押しなどで改善を目指しましょう
① 首・肩コリにも効果が高い「僧帽筋(そうぼうきん)」
② 背中を広い範囲でカバーしている「広背筋(こうはいきん)」
③ 猫背・巻き込み肩の人に「前鋸筋(ぜんきょきん)・腹斜筋(ふくしゃきん)」
僧帽筋
頭の後ろで両手の指を組み合わせる。後頭部を下に軽く引っ張るように首の後ろを伸ばす。僧帽筋は腕の動きにも関係しています。パソコンで腕をいつも前に出している人は積極的に行いましょう!
広背筋
背中に扇状に広がる大きな筋肉です。脇にもついているので、体の横を意識して伸ばしましょう。後頭部で腕組をするようなポジションをとる。後頭部に肘をひっかけるようにして前斜め下にゆっくり倒す。左右それぞれ行います。息を吐きながら伸ばし、30秒ほどゆったり呼吸しながらストレッチしましょう
前鋸筋・腹斜筋
ベッドなど高さがあるものを利用します。あおむけで寝てから足を組み、上になった足をベッドから落とすように大きく体を捻る。さらに腕を上方向に伸ばし、脇も伸ばす。脇~背中~腰にかけて気持ち良く伸ばせるのが実感できればOK。前鋸筋と腹斜筋は猫背で縮まってしまう筋肉のため、これを伸ばすことで正しい姿勢をとりやすくなります
背中のコリにはツボ押しも効果的です
血流を改善してくれる、自分でも押しやすいツボ!
天宗(てんそう)
肩こりや巻き込み肩もある方にむいているツボです。場所は肩甲骨の真ん中で少しくぼんでいます。押したい側と反対の手を肩の上から回して肩甲骨をつかむようにすると、ちょうど中指あたりが天宗です。痛気持ちいい程度に指先で刺激します。 効果が高い反面ほとんどの方が痛みを感じるツボなので、強さは加減してくださいね
志室(ししつ)
ウエストの高さにあるツボです。「腰に手を当てて~」のポーズをします。両親指を骨の上に当てて、その両側にある太い筋肉の外縁に取ります。親指で太い筋肉を外から内へむかって押しましょう。息を吐きながらゆっくり5秒ほどかけて押すのを繰り返します