「足の3大ツボでむくみを解消!~もっと健やかに美しく~」
梅雨~夏の不調のひとつにあげられるのが「むくみ」。からだに余分な水分や老廃物がたまってしまった状態です
特に筋肉量も少なく、冷えやすい女性は、1年を通して足のむくみで悩んでいる人も少なくありません・・・
今回はリクエストにお答えして、ふくらはぎや足にむくみが生じる原因やむくみを解消する効果的な3大ツボをご紹介します
下半身のむくみは一般的に男性より女性に多くみられます!
その理由の一つとして、女性は筋肉量が少ない点があげられます
①なぜ筋肉量が少ないと下半身がむくみやすくなるのでしょう!?
それは、足の筋肉には重要なポンプ機能があるからです私たちの体内では、心臓から送り出された血液が動脈を通り、全身の細胞へ酸素や栄養素が運ばれていきます。同時に、二酸化炭素や老廃物など不要物を回収し、静脈を通って心臓へと血液が戻ってきます。下半身の静脈の血液は重力に逆らって下から上へと流れる必要があり、筋肉によるポンプ作用で血液を心臓に戻しています。
しかし、もともと筋肉量が少なかったり、あるいは立ちっぱなし、座りっぱなしなど・・・生活環境や運動不足、加齢などによって筋力が低下したりすると、ポンプ機能がうまく働かなくなります。すると血流が滞り、余分な水分が血液中やリンパ管からしみ出して、細胞と細胞の間にたまっていきます。これが足にむくみが生じる主なメカニズムです! さらに、女性はホルモンなどの関係で月経前は体内に水分をためこみやすくなり、それがむくみにつながるケースも少なくありません
②東洋医学における「腎」の働きがむくみに影響
東洋医学では「腎」の働きがむくみに影響すると考えます。「体の冷え」も下半身のむくみの要因の一つにあげられます。体が冷えることで血流が低下し、余分な水分をためこみやすくなり、むくみにつながるのです。冷えからくる下半身のむくみには、体質や腎臓病や糖尿病といった慢性的な疾患などが関係している・・・というのが東洋医学の考え方です。
東洋医学では内臓のことを臓腑いい、「肝、心、脾、肺、腎」の五臓と、「胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦」の六腑があります。五臓六腑。このうち、冷えやむくみと深く関係するのが五臓の一つである「腎」です。腎には体の「水」をコントロールする働きがあり、体の不調や病気などによって腎が弱ると、水の代謝が悪くなり、むくみを生じやすくなります
また、腎の働きには、「腎陽」と「腎陰」の二つがあります。腎陽は体を温めたり、エネルギーを蓄えたりする働き、腎陰は体を潤わせ、栄養を与える働きがあります
「腎陽虚」という状態になると、下半身にむくみが生じやすくなるほか、腰やひざに冷えやだるさを感じる場合もあります
③暑い季節も「冷え」には要注意
冷房の効いた室内で長時間過ごしたり、薄着で肌を露出したりすることが多いと、体が冷えやすくなり、むくみにつながる場合があります!冷房で体の外側が冷えてしまうことに加えて、冷たい食べ物や飲み物で体の内側まで冷えてしまうのです、体が冷えると代謝が落ちてしまうので、顔色がさえなくなったり、肌トラブルも・・・。頭皮や髪にも栄養が運ばれにくくなるので、抜け毛や髪がパサパサになるなど「美容面」にも大きく影響してくるのです
女性の場合は、下腹部を冷やさないことも大切です冷えが蓄積することで、むくみのみならず生理不順など婦人科系の不調につながる場合があるためです。肌着や衣類などでしっかり調整をしましょう! また、足首まわりの冷えは、ふくらはぎなどの筋肉を硬くし、下半身をむくませる原因になるので要注意です夏でも靴下を着用するなどして、冷やさないよう心がけましょう。 1日の中で数時間は冷房に当たらない時間をつくるなどして、体を暑さに慣れさせることも大切です
④3大ツボを刺激してむくみを解消
下半身のむくみを感じたときには、3つのツボをセットで刺激してみましょう!
陰陵泉
内くるぶしから脛骨に沿って指でたどっていくと、指の止まるところがあります。ちょうど脛骨がラッパ状に膨らむところの手間で指が止まります。そこが陰陵泉のツボ。余分な水分の代謝を促し、むくみを改善するほか、下痢や食欲不振、ひざの痛みなどにも効果があります。
三陰交
内くるぶしの頂点と「陰陵泉」のツボまでを4等分して、下から(内果の頂点)4分の1のところ、骨際に三陰交を取ります。
太谿
内くるぶしとアキレス腱の間にある くぼみが太谿のツボ。下半身の冷えやむくみを改善します。アンチエイジングのツボとしてもよく知られています。足首の動きを良くするうえでも効果的。